六田こんにゃく

六田こんにゃく

今月4日、「六田こんにゃく」を作る多気の郷元気づくり協議会のメンバー

今月4日、「六田こんにゃく」を作る多気の郷元気づくり協議会のメンバー

津市美杉町下多気にある人口約30人の六田地区では、20年程前から、地元の婦人会が、同地区や周辺地区のこんにゃく芋を使った「六田こんにゃく」を生産し始めた。
添加物を使わず手作業で作られ、コシが比較的しっかりしている。派手なPRはせず地元の文化祭などで販売し、〝幻のこんにゃく〟と言われ、隠れた名物となった。
会員にとってこんにゃく作りは生きがいだったが、高齢化により生産終了の危機に直面していた。
そのことを知った、同地区在住の富田倍みさんが、このこんにゃくを残したいと、自身が所属する「多気の郷元気づくり協議会」=辻村征信会長(74)=のメンバーに相談。これがきっかけで、同協議会が、昨年秋に生産と販売を引き継いだ。
同協議会は、上多気・下多気・丹生俣の3つのエリアから成る「多気地域」に縁のある34名で構成。過疎化が進む同地域
を元気にしたり、困っている人の手助けをしたいと活動している。
例えば、道の駅でこけ玉の体験教室を実施したり、東京などでこけ玉を年間1000個販売。また地域の新聞「多気の郷たより」を毎月1日に発行して各戸に配布し、好評を得ている。メンバーたちはサービス精神旺盛で、活動により自身も元気になっているという。
協議会は六田こんにゃく作りを引き継ぐにあたり、婦人会による丁寧な講習を受けた。
そして昨秋、材料のこんにゃく芋230㎏を蒸して冷凍。今月4日までで計6回、六田公民館に集まり、蒸し直し・ミキサーにかける・手で練る・一個約230gのにぎりこぶし大の丸状に成形・ゆでるなどの作業を行い、商品を作った。
翌5日には、地元の北畠神社の大祭で販売。
辻村会長は今後について「生産・販売の適当なペースをつかむのに、3年くらいかかると思う」と話した。