「子どもを産むのは痛いでしょうね」と聞かれた。聞いてきたのは一児のシングルマザー。何の話からそこにつながったのだったろう。彼女は帝王切開で子どもを産んだので、〝産みの苦しみ〟を知らないという。
「帝王切開でも大変じゃなかった?何しろお腹を切るのだし、術後の痛みがあったでしょう?」と返しながら、さて、私の経験した産みの苦しみはどんなだったかと思い巡らせた。
でも、覚えていない。ずいぶん前だからということもあるが、生まれてきた子どもを見たとたんに何もかもを忘れてしまったようだ。だから、性懲りもなく次の子どもを産んだのだと思う。
昔から、「障子の桟が見えなくなるまで」我慢しないと生まれないと言われてきたお産の痛みだが、それほど辛いものとは感じなかった。お産は子どもが生まれれば終わる。その先に喜びが約束されている。
それに対して、病気の痛みは先の見えない不安を伴う。歯が一本痛いだけでも生活のすべてが痛みに振り回され、いつまで続くか分からないと思うと痛みが増幅する。
「産みの苦しみより病気の痛みの方が辛いと私は思うわ」と言いながら、痛いのは嫌だなと思う。いつか大きな痛みを伴う病気になったとしたら、何とかしてそれを取り去ってほしいと切に願う。(舞)

◆半泥子の千歳山荘と三重の陶芸展~千歳山文化の継承と発展 5月14日㈪までの10時~19時(最終日は17時まで)松菱6階催事場と美術画廊にて開催中。主催=半泥子と千歳山の文化遺産を継承する会。会場では三重の陶芸家による優品を紹介するとともに半泥子が愛した千歳山の風光や、千歳山の建築、関連資料を通じて千歳山文化の美の世界に迫る。
また、ギャラリートーク(12日・13日14時~)や茶会(~14日まで)も行われる。
問い合わせは世話人の伊藤さん☎080・6978・3203。

松阪市内で出土した実物資料や、模型などを展示している「大昔のくらし」

松阪市内で出土した実物資料や、模型などを展示している「大昔のくらし」

松阪市外五曲町の松阪市文化財センターはにわ館で、6月3日㈰までの9時~17時(入館16時半まで)、平成30年度学習支援展示『大昔のくらし~きみものぞいてみよう!~(縄文・弥生・古墳時代)』が開催されている。
休館日=月曜、祝日の翌平日。入館料=100円(20名以上の団体は80円)、18歳以下は無料。
学習支援展示は、子供達が意欲的に歴史を学んだり、好きになるきっかけとなることを目的に毎年春に催されていて、遠足で訪れる児童も多い。
今回は、市内の遺跡や古墳から出土した縄文・弥生・古墳時代の土器などの実物資料や、発掘調査結果をもとに作成した縄文・弥生時代のムラを復元したジオラマ、古墳時代の須恵器の登り窯の模型など132点を展示。古代の人々の生活を分かりやすく解説している。
また「ジオラマの世界をのぞいて、自分もその世界に入ったような気分になり楽しんでほしい」との思いから、ジオラマには説明文が書かれた小さなパネルが付けられていて、会場の受付で貸し出している虫メガネを使って読むことができる。
同館では「松阪で出土した展示品を見て、大昔にもこのあたりに人が住んでいたことを知り、感動してもらえれば」と話している。
問い合わせは☎0598・26・7330へ。

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