2018年5月

松阪市内で出土した実物資料や、模型などを展示している「大昔のくらし」

松阪市内で出土した実物資料や、模型などを展示している「大昔のくらし」

松阪市外五曲町の松阪市文化財センターはにわ館で、6月3日㈰までの9時~17時(入館16時半まで)、平成30年度学習支援展示『大昔のくらし~きみものぞいてみよう!~(縄文・弥生・古墳時代)』が開催されている。
休館日=月曜、祝日の翌平日。入館料=100円(20名以上の団体は80円)、18歳以下は無料。
学習支援展示は、子供達が意欲的に歴史を学んだり、好きになるきっかけとなることを目的に毎年春に催されていて、遠足で訪れる児童も多い。
今回は、市内の遺跡や古墳から出土した縄文・弥生・古墳時代の土器などの実物資料や、発掘調査結果をもとに作成した縄文・弥生時代のムラを復元したジオラマ、古墳時代の須恵器の登り窯の模型など132点を展示。古代の人々の生活を分かりやすく解説している。
また「ジオラマの世界をのぞいて、自分もその世界に入ったような気分になり楽しんでほしい」との思いから、ジオラマには説明文が書かれた小さなパネルが付けられていて、会場の受付で貸し出している虫メガネを使って読むことができる。
同館では「松阪で出土した展示品を見て、大昔にもこのあたりに人が住んでいたことを知り、感動してもらえれば」と話している。
問い合わせは☎0598・26・7330へ。

「黄山運峰」多門志風さん作

「黄山運峰」多門志風さん作

津駅隣りのアスト津5階津アストプラザのギャラリー1で5月11日㈮~14日㈪まで「第17回文人趣味・遊墨書画展」が開かれる。10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。主催=墨の美研究会・墨志舎。後援=津市、津市教委。
同研究会(多門志風・代表)は、墨色の持つ無限の可能性に惹かれたメンバーらが、墨による自己表現を学ぶ合うグループ。主に津市と松阪市で創作活動している。いわゆる「文人趣味」にあやかって、むやみに競争せず、世間の評価もあまり気に留めず、アマチュアとして、あくまでも自由に、遊墨と称して、心地よい作品作りを楽しんでいる。
今展では、「墨と水に和のこころを託して」をテーマに各々の出品者の感性を尊重し、日本の伝統文化や精神を大切にしながらも、既成の枠にとらわれない自由な表現による18名の水墨画など44点と、書・刻字2名の6点を展示している。
初日の11時からオープンイベントを開催。フルートとピアノのデュオの演奏と奏者とのコラボで水墨席画を披露する。
問い合わせは、多門さん☎059・255・2279へ。

「おぼろ百年の極」と、会社ロゴが載ったパンフレットを手にする森田壮さん

「おぼろ百年の極」と、会社ロゴが載ったパンフレットを手にする森田壮さん

津市上浜町の「おぼろタオル㈱」=加藤勘次代表取締役社長=は明治41年(1908)、日本画家でもあった故・森田庄三郎氏が創業。大正7年(1918)に「㈱朧浴巾商会」が設立され、同15年(1926)、現社名に改称した。
庄三郎氏は、当時珍しかった図柄入りのタオルを作りたいと「朧染タオル製造法」の特許を取得して創業。タオルのヨコ糸だけを染める画期的な技術で、柄はタオルが乾いた状態ではおぼろげに見えて、水や湯に濡れると鮮明に浮かび上がる。 さらに芸者など女性たちのニーズに応え、化粧用タオルとして日本発の「二重袋織りガーゼタオル」も開発し、昭和2年(1927)に発売。
日本画家ならではの繊細な感性と、「使い手を喜ばせるものを作りたい」という想いから生まれたこれらの商品は、国内のタオルメーカーでは珍しい一貫生産体制で作られ、全国に広まった。
そして同社はこの想いを継ぎ技術革新を繰り返している。90年代に入り、安価な海外産タオルに押され売り上げが大幅に落ち込んだが、これを機に、約2年前から、100年以上かけて培った技術を活かし、高価格で上質な商品「おぼろ百年の極」の開発に取り組んだ。
これは風呂上りに使うタオルで、ボリュームがありながら軽量で吸水性・拭き心地も抜群。昨年発売し、先月、国内の優れた商品などを認定する「おもてなしセレクション2018第1期商品部門」で金賞を受賞した。
また地元企業として三重県や津市を広くPRするため、昨年、会社ロゴを変更。三重の丸の中に「津」の文字があるデザインを取り入れた。
庄三郎氏のひ孫で、取締役の森田壮さん(39)は「今後も商品開発などで(業績を伸ばし)給与水準を上げ、従業員や、地域の方にも誇りをもってもらいたいです」と話している。

[ 20 / 23 ページ ]« First...10...1819202122...Last »