無数の穴で七福神を表現した伊勢型紙

無数の穴で七福神を表現した伊勢型紙

津市安東町の古民家コミュニティー「ゆずり葉」で、30日㈯までの10時~17時、瀬戸口宥子さん(65・津市稲葉町)が、伝統工芸・伊勢型紙の「彫型画」11点や、吊るし飾りなどを展示している。月・金曜休館。
瀬戸口さんは大阪出身で会社員としてバリバリ働いていたが、結婚し夫の転勤で2000年に鈴鹿市に引っ越した。当初は、退職し、近くに友人もいなかったためホームシックになったが、2年後、趣味として大杉華水氏に伊勢型紙の彫型画を習い始めたところ、集中して制作しているうちに時間が過ぎ、寂しくなくなったそう。
彫型画は、元々着物を染めるための用具である伊勢型紙を応用した分野。キリで大きさが微妙に異なる無数の穴をあけて、陰影を表現する。本のしおりや、インテリアなどにも使われる。
瀬戸口さんは、少し遊び心があるテーマで制作するのが好きだそう。
また10年に稲葉町に移り、古布を使った吊るし飾りや小物も作り始め、5年前から稲葉公民

無数の穴で七福神を表現した伊勢型紙

無数の穴で七福神を表現した伊勢型紙

館講座で指導している。
「今後、伊勢型紙で、自宅のふすまに貼り付けるような大きい作品を作ってみようかなと思います」と瀬戸口さん。
ゆずり葉☎059・227・3523。