蚕の幼虫を手にのせて観察する子供(中央)

蚕の幼虫を手にのせて観察する子供(中央)

津市一志町高野にあるJA三重中央郷土資料館で25日頃まで、オレンジの繭を作る「ローザ」など4品種の蚕が飼育展示されている。
地元在住の5名でつくる『蚕糸研究会』=西田太司会長(77)=が、かつて同町で盛んだった養蚕業の歴史を次世代に伝えることなどを目的に、毎年飼育しているもの。
毎日9時~9時半、16時半~17時に、会員が蚕に餌の桑の葉を与えると共に展示を公開し、蚕に関する説明を行う。
蚕の一生は孵化してから約50日間。幼虫は4回脱皮したあと繭を作る。
同会は今回、卵を仕入れて孵化させ体長約1㎜から約7、8㎝にまで育てた。
16日、親子連れが見学に訪れ、西田さんは自らの養蚕の経験について、「質の良い桑の葉が要るので、愛知県から氷詰めにして持ってきたこともある」などと話した。
上記の時間帯以外の見学についてはJA三重中央企画課☎津293・5000へ問い合わせを。