医療や軍事目的で開発されたITは(情報化)機密を保つことが出来なくなって一般に開放したと言うのが定説である。
そのインターネットの歴史は日本では30年である。ある著書にITの(情報化)時代はドッグイヤーと言って、7年間が1年間のスピードで進歩して行く時代と形容されたことを読んで、私は大変なカルチャーショックを受けた。
それ以来、IT(情報化)にふさわしい時代感覚が必然的に要求されるであろうと自分に言い聞かせてきた。
この著書を引用すれば、パソコンを使えない人は化石にひとしいと同時に、社会から取り残されて行くであろう、とも述べられていた。
更に大型のスーパーコンピュータは持ち運びが出来るような小型化が進み、卓上用のパソコンはモバイル化され、其れが支流になるであろうとも述べられていた。
確かに、推定すれば210年(30年×7年)の時の流れを感じなくはない。というのも、前述の通り、スーパーコンピュータは小型化され、携帯電話(ガラケー)が普及し、それに代わりつつあるスマートフォンが登場したからだ。
また、ノートパソコンは更なる利便性を遂げた。タブレットが開発され、事務用のパソコンに代わる勢いである。
しかし一方で、個人情報などあらゆる情報が盗まれるという現況に未来を案じる昨今ではある。
本来、個々のパソコンには安全を確保するための鍵をかけること(セキュリティ対策)が施されているはずである。それを破って侵入し、壊して盗みを働くとはなんと言う輩だろうか。昔の盗賊にはユーモアや温情を感じたものであったが、現代のそれはタチの悪い盗人である。とりわけ、サイバー攻撃により国家の安全までもが危機にさらされるというのはいただけない。
最近では、スマートフォン一台で航行中の飛行機をハイジャック出来ると言う物騒な情報もあり、なんとも空恐ろしい時代になったものだと、私のような老いぼれには、ついて行けない時代の変革である。
ところで、昔、仕事で使いたいと思って購入したウィンドウズの「花子」や「一太郎」というソフトは、ワープロの代わりとして見積書や請求書が書ければいいぐらいに思っていた。
ところが、津市に産業振興センター(メッセウイング・みえ)がオープンして間もない頃の話だが、2階にデザイン協会さんが事務所を構えていたので、部屋に案内されて驚いた事がある。そこには、数台のコンピュータが設置されていて、その1台を使ってデザイナーの女性が何かをデザインしていたのである。
そのコンピュータには、一部がかじられたリンゴのマークが付いていて、一目でマッキントッシュ(Mac)であることが分かった。使い勝手も良さそうに見えたので、暫く見ていたが、実に簡単にデザイン作業をこなしているのである。
看板業を営む私は即座にそれと同じコンピュータが欲しくなって、早速買う事を心に決めたのであった。
ある通信機器メーカーの代理店に電話を入れると、早速、担当者が自宅に来てくれたが、とても感じのいい青年で、Macのことも詳しく教えて下さると言うので購入した。
その彼が私に使い方の基本を教えて下さったお陰で、パソコンを使う立場の人間として、重宝していると同時に、彼には今も感謝している。
その後、凝り性の私はMacにはまって1日に8時間から10時間もパソコンの前に座る日々が続き、運動不足が祟って糖尿病を患ってしまい、今なお薬を服用している次第である。考えてみれば、年間100回、多い年は150回も通っていたゴルフをやめた結果の運動不足であった。
後に、私が所属する団体(看板組合)の、お手伝いを引き受ける事になり、提案書や企画書、さらには会報等を書くようになれたのは、正にパソコンのお陰である。
そんな事から、老いぼれの私の現在も、将来においてもスマートフォンやパソコンは欠かすことの出来ないアイテムである。
但し、ウィンドウズはホームバンキング(ネット上での銀行口座の管理)に使っていたが、息子に商売を任してからは、必要がなくなり、いま現在、唯一愛用しているパソコンはMacである。
話は前後したが、これほどまでに便利で重宝するパソコンであるが、先に述べたようにセキュリティ対策は万全ではない、いわば「鍵のきかない金庫」でもあるので注意も必要だ。
(㈱美光社長)