みえ母乳の会=事務局・津市白塚町、井岡大儀事務局長=は6月24日㈰14時~16時、県総合文化センターフレンテみえセミナー室Cで「第14回母乳育児フォーラム」を開く。後援=三重県、県産婦人科医会、ほか。
同会は、赤ちゃんの健やかな成長を願い、「母乳育児」を支援する専門家と一般市民でつくる。社会に母乳育児支援の輪を広げていくことを活動目的にする。
05年7月の設立以来、毎年フォーラム、学習交流会を開き、医療者(産婦人科・小児科医・助産師・看護師・保健師)、保育士・教育者など、出産・育児に関する様々な分野の専門家と一般市民が母乳育児について情報交換・研修に取り組んできた。
当日は加古川中央市民病院・小児科部長、周産期母子医療センター副センター長の森沢猛さんを講師に招き講演会を開催。演題は「今こそ重要な母乳育児~現代社会の生きづらざを克服するために原点に戻る~」。
子供を取り巻く環境が大きく変化しており、虐待の増加、いじめなど様々な問題が発生している。これには、愛着障害が関係しているとも言われる。自然に愛着形成を促す母乳育児の視点で、子供のために何ができるのか?分かりやすく解説する。
参加費1000円(みえ母乳の会会員は無料)。当日年会費2000円で入会することもできる。
子連れの参加は可能だが託児はない。
問い合わせは事務局の井岡さん☎059・233・0166へ。

曇り空の下、半袖ジャージ姿の小学生たちが歩いてくるのを運転席から見た。男の子たちだから要注意。男の子はふざけて突然車の前に飛び出すことがある。
それぞれランドセルを背負い、傘を持ってだらだらと歩いてくる。傘の先はアスファルトの上をずるずると動いていて、先端のプラスチックが擦り切れるのも時間の問題だと思われた。
そういえば、小学生男子はあんなものだった。他人に向けて傘を振り回さないだけお利口さんとしよう。
では、私なら雨上がりの傘をどのように持っているかと振り返ってみる。私はステッキのように、傘の先をコツコツとアスファルトに打ち付けているようだ。今まで意識していなかったが、それもまた、傘の先を傷つける。あの先端の部品は石突きというのだったか。
実をいうと、私が愛用している傘は十年も前のもの。置き忘れることもなく、色柄が褪せることもなく、骨を折ることもなく、石突きもつゆ先もしっかりしている。ステッキのように使う分には、傘への負担が少ないとみえる。
ただ、木製の柄がくたびれてきた。そろそろ買い替え時期だろう。安いビニール傘や子どもの傘は消耗品だけれど、大人はやはり良い傘を持ちたいもの。次の十年を過ごす傘との出会いを待っている。    (舞)

三重県が平成27年6月、津市内に開設した、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ相談窓口「みえ性暴力被害者支援センターよりこ」の女性相談員に活動について話を聞いた。同センターには3名の女性相談員が所属し電話やメールでの相談に対応。希望に応じ医療・司法など関係機関の支援が受けられるよう助言・提案している。相談件数は年間3百件以上。相談者が来所し面談する場合がある事から、所在地の詳細はプライバシー保護のため非公開。

「よりこ」の面談室

「よりこ」の面談室

──活動において大事にしている事が3つあるそうですが何ですか。
当センターは、相談者の方に「寄り添う心」をもって支援していくという意味を込め「よりこ」と名付けられました。何らかの支援を行うかどうかに関わらず、相談者に「心に寄り添ってもらったな」と感じて頂けるような対応ができるよう心がけています。また支援において一番大事なのは相談者の主体性や自己決定を尊重する事だと思います。相談員は、これまで培った経験から得た「こういう場合はこう」というものを客観的な情報として提示する事はあっても、価値観を押し付ける事はしません。
さらに相談者が潜在的に持っている力を極力生かすようにしています。被害にあったことで打ちのめされてしまっているかもしれませんが、眠っているご本人の力があるので、相談員がきちんとタイミングを見極めたうえで、ご本人ができる事を少しずつやっていくという事を積み重ね、自分の足で立って頂くのを大事にしています。
ご本人が「自分はできる」と実感するのはすごく大きな事で、回復への道のりだからです。
──今後の課題を教えてください。
不眠などの精神的な症状から回復できない相談者も多いです。けれど、精神科医の方は、PTSD等の病気には勿論詳しいですが、性暴力被害の専門的な知識を持っていらっしゃる方は少ないように思うので、見つけて連携していきたいです。
また性暴力は被害者に長期間にわたり影響を及ぼすため、途切れのない支援はよりこだけでは難しいので、関係機関とのより強いパイプづくりを行っているところです。
そして去年、刑法が改正されました。(※強姦罪の名称を強制性交等罪に変更し、女性に限定されていた被害者に男性を含めるなど、厳罰化された)。性暴力被害者イコール女性だけ、ではないので、県では、LGBT(性的少数者)の方も含め相談者の性別に関係なく対応できる体制を作ろうとしている最中です。
──ありがとうございました。
「よりこ」の相談専用電話=津253・4115(10時~16時受付。土日祝・年末年始除く)。

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