2018年6月

直径5㎝ほどの沙羅双樹(ナツツバキ)の花

直径5㎝ほどの沙羅双樹(ナツツバキ)の花

津市河芸町上野の円光寺の境内で、一般に「沙羅双樹」と呼ばれるツバキ科のナツツバキが咲いている。見頃は今月24日頃まで。
沙羅双樹は釈迦が亡くなるとき近くにあったと言われる木。朝に咲き夜には散る「一日花」で、平家物語の冒頭に、儚いものの例えとして登場する。日本では栽培が難しく、各地の寺院などで植えられるナツツバキが、いつしか沙羅双樹と呼ばれるようになった。
また、円光寺は、三代将軍家光の母・お江が、幼少時に母のお市の方、姉の茶々・初と共に過ごしたとされる伊勢上野城跡内にあり、当時の城主・分部氏の菩提寺。平成24年に開創した霊場めぐり『伊勢の津七福神』に参加する津市内7寺社のうちの一つでもある。
21年前、住職と檀家が当時知名度が低かった寺の目玉にしようとナツツバキを50本植え、苦労して栽培。そのうち12本が順調に育ち、多くの人が花の観賞に訪れている。

津市美杉町八知に国内事務局を置く「NPO法人DIFAR」は、同町出身の瀧本里子さん(41)が03年に前身の団体を発足。ボリビアのサンタクルス県を拠点に、現地の市民の生活向上に取り組んでいる。06年からは、不法投棄など深刻なごみ問題を抱える同県内3市で、ごみのリサイクルシステム導入事業を実施。堆肥場建設や人材育成などにより、最終的には市民や行政が自主運営できる仕組みを作っている。

 

 

パンパグランデ市での事業で行われている、生ごみの回収の様子 回収された生ごみは堆肥化される

パンパグランデ市での事業で行われている、生ごみの回収の様子
回収された生ごみは堆肥化される

パンパグランデ市のごみ廃棄場 無分別で投棄されたごみが飽和状態になっている

パンパグランデ市のごみ廃棄場
無分別で投棄されたごみが飽和状態になっている

バジェグランデ市での事業で建設されたリサイクルセンター

バジェグランデ市での事業で建設されたリサイクルセンター

瀧本さんは00年から2年間、青年海外協力隊(JICA)としてボリビアで活動。男尊女卑社会の中、母親達が苦労し野菜を作り売っているが貧しく、子供も栄養失調になっている状況を目の当たりにした。
それを機に03年、現地の人々の生活向上を目指し「DIFAR」の前身の任意団体を設立。08年にNPO法人化した。現在、瀧本さんは現地で夫や子供らと暮らし、国内事務局は瀧本さんの父・幸弘さんと、母・規久子さんらが運営している。
ボリビアでは環境意識が低く、ポイ捨てや不法投棄が蔓延し、市のごみ回収制度・処分場の整備も進んでいない。そこで同法人は、サンタクルス県内3市で、新たなごみのリサイクルシステムの導入に取り組んできた。 まず最初は06年7月~11年3月にコマラパ市で、国際ボランティア貯金配分事業として、生ごみを堆肥化するシステムを導入。
現地は農家が多く、堆肥の需要が高い。一方、当時ボリビアでは家庭内分別が未実施で、生ごみはポイ捨てされるかゴミとして出すのが一般的だった。同法人は市と協力し堆肥場を作り、生ごみの回収日を決めて集め堆肥化。同市では今も分別回収が続けられている。
同法人は次にバジェグランデ市で13年6月~今月16日まで、1万人の住民を対象に、JICAから受託した草の根・技術協力事業として「生ごみ・資源ごみ回収事業」に取り組んだ。
コマラパ市での事業を視察したバジェグランデ市長からの依頼を機に始まり、インフラ整備や市の廃棄物課職員の育成、住民対象の講習などを行ったことで、市内約1000世帯が家庭でごみを分別し決まった日に出す習慣が定着しつつある。
さらに人口約9200人のパンパグランデ市で16年~19年3月まで、地球環境基金の助成を受け「農薬容器を含む廃棄物のリサイクルシステム導入事業」を実施中。
同市ではごみ投棄場が飽和状態。また農薬の空容器が大量にポイ捨てされ、市民の健康や環境への被害が懸念されている。同事業で市役所に廃棄物課が設置されたほか学校などでの環境教育やインフラ整備が行われ、分別回収が始まった。
この様に同法人は、3市のニーズを的確に捉え、最終的には市民や行政が自主運営できるリサイクル事業を構築し、現地の環境や農業にも貢献してきた。一方、市民の事業への自発的な参加が少ないのが課題で、「今後、第2フェーズとして環境教育に取り組みたい。また当法人では若い人にこういう仕事を思いきりしてもらうには運営資金が重要なので、日本企業と連携したい」としていて、活動の発展が期待される。

 

小川実行委員長(左)と井村理事長

小川実行委員長(左)と井村理事長

8日、松阪市嬉野島田町の西日本セブンスリーゴルフクラブで、三重ボランティア基金チャリティーゴルフコンペが行われた。主催=同実行委員会。
このコンペは、ボランティア団体の助成などを行う同基金への寄付を目的に、毎年2回開催。今回は県内外から130名が参加した。一人2千円の参加費の一部と、チャリティホールでワンオンできなかった場合の募金1回500円などを合わせ、浄財36万1000円が集まった。
空を黒雲が覆う中で雨が心配されたが、なんとか全員が無事にプレーを終えることができた。その後の表彰式で同実行委員会の小川益司実行委員長が「コンペは今回で33回目。阪神大震災、東日本大震災、熊本地震などの援助や日常のボランティア活動への支援などに生かされている。不透明な社会の中、様々な基金が先細りとなる中、皆さまからの浄財は大きな支えとなっている」と挨拶。同基金の井村正勝理事長に寄付金の目録を贈った。
井村理事長は「阪神大震災以降、ボランティアをしたいという人は増えたが、実行するのは難しい。基金では、そんな人たちを支えるための援助をしている。皆様が寄付をして頂くことは、大変ありがたいし、やがて巡り巡って自分がされたことの意義を実感されることに繋がることもあると思う」と謝辞。
コンペの結果は(敬称略)…1位…長崎孝俊、2位…加藤多恵子、3位…田中一如。

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