チェーンソーで木を切る体験をする学生

チェーンソーで木を切る体験をする学生

川遊びで美杉町の魅力を体感する学生たち

川遊びで美杉町の魅力を体感する学生たち

三重大学の学生15名でつくり三重県の活性化に取り組んでいる団体「三重創生ファンタジスタクラブ(通称・MSFC)」=代表・山下響さん(2年・19)=が今年4月から津市美杉町の活性化に挑戦中。豊かな自然に恵まれ、かつて林業で栄えた同町を訪れ、木材の切り出しや、川遊び、観光などを体験し町の魅力を実感している。 今後、その魅力の発信や、地元住民との交流を本格的に行っていく。
三重県では、人口減少や若者人口の県外流出により、過疎化や経済規模縮小が懸念されている。そこで同大はこの問題の解決を目指し、平成27年に文科省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」に採択された。予算補助期間は5年間。 同事業で三重大は地域社会の中心となり、授業を通じた人材育成などに取り組んでいる。MSFCは、この事業の一環で昨年5月発足。昨年は、複数のチームに分かれ県内29市町のPR動画作成などを行った。
そして今年、MSFCを担当する同大職員の織田拓さんが約6年前に同町上多気に移住し地域おこしに尽力していることから、クラブ全体で同町の活性化に挑戦することとなった。
山下さんは「僕は生き物が好きなので、美杉は個人的にも素敵なフィールドだと思う」、前代表の岡本守永さん(3年・21)は「常に、活性化のために何かできないかなという視点で美杉を見ています」と話している。