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異常な暑さが続いた今夏。今年7月、津市消防本部管内で熱中症とみられる救急搬送件数は238件(速報値)と前年比4倍近く増で3名の死者も出した。高齢者が多いだけでなく、仕事中に発生するケースも多かった。暑さは一段落したとはいえ、まだまだ熱中症対策は必要で油断のできない状況が続いている。
7月には埼玉県熊谷市41・1度と国内最高気温を更新するなど、〝災害レベル〟の猛暑が日本全国を襲った今夏。それに伴い、熱中症を発症する人々が激増した。
津市内でも7月中の熱中症とみられる救急搬送件数が238件。昨年の62件と比較すると約4倍まで増えた。8月に入ってからは、やや勢いこそ落ちたものの、高い水準で推移している。もちろん、救急搬送された人以外の数を含めると実際の発症は相当数にのぼると見られる。
搬送件数のうち、体力が低く暑さを感じ難い75歳以上が4割と大きな割合を占め、次いで74歳から40代が3割という構図で工場など仕事場からの搬送も目立った。時間や場所についても昼の屋外だけでなく、夜間の屋内でも発生している。
対策は、直射日光を浴びるの避け日中の農作業などを控える、エアコンでの温度調整や扇風機による空気の循環、こまめな水分補給(多く汗をかく場合は塩分を含むスポーツドリンク推奨)と身体を動かす場合は適度な休憩をとるといったもので、これらはある程度、浸透している。
その一方で最近の気温低下により、もう熱中症の心配はないと思う人がいるはず。しかし、それは大きな誤解だ。
環境省の熱中症予防サイトの日常生活に関する指針によると気温が31度以上が危険で高齢者は安静状態でも熱中症が発生するリスクが高い。28度以上31度未満が厳重警戒。25度以上28度未満が警戒。25度未満でようやく一般には熱中症の危険が少ない領域まで低下する。つまり、25度以上の場合は熱中症の危険があるということで、これは意外に知られていない。
環境省も熱中症予防月間を今月末まで延長するなど油断できない状況。猛暑に身体が慣れ、少しの気温低下でも涼しく感じる今こそ気を引きしめ対策に取り組むべきともいえる。めまい、頭痛、吐き気などの初期症状を感じたら、すぐに涼しい場所に移動し、水分補給や身体を冷やすなど、然るべき対策を行った上で病院に行く、それら行動がとれない場合は、すぐに救急車を呼ぶことが重要となる。大きな犠牲も生んだ今年の猛暑の教訓を残暑を乗り切るためだけでなく、来年以降の対策に生かしていきたい。
2018年8月23日 AM 5:00