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2018年9月
10月21日13時(12時半開場)、三重県総合文化センター中ホールで、創作和太鼓チーム『津・高虎太鼓』=中田正己会長=の創立45周年記念演奏会「不易流行」が開かれる。後援=津市、津市教委。協力=(公社)津青年会議所・日本太鼓財団三重県支部。津まつりで市民にも広く親しまれ、津市の郷土芸能の一翼を担う同団体。テーマにも込められた〝現在〟と〝未来〟を表現する演奏会となりそうだ。
津まつりでの勇壮な演奏で知られる津・高虎太鼓は、73年に津青年会議所の20周年記念事業として発足。79年には、三重フィルハーモニー交響楽団の創設にも携わり、作曲者として活躍を続けてきた故・金子圭祐さんが音楽監督に就任し、津・高虎太鼓少年隊を結成。青少年の健全育成を目標にすると共に『音楽としての太鼓』を追求。口伝の多い和太鼓の世界にあって、金子氏は曲を五線譜に起こし、それに基づく指導で会員たちの音楽的な資質を磨いた。その指導の成果として、現在、同チームの副会長で音楽監督を務める水谷忍さんを筆頭に後にプロチームに参加する会員を輩出している。
金子さんは86年に48歳の若さで急逝したが、その遺志は今もチームに受け継がれている。現在チームには小学1年生から70代まで約150名が所属し、日々稽古を重ねている。お馴染みの津まつりでの演奏や定期演奏会に加え、全国の太鼓フェスティバルやイベントにも出演。更に85年のフィリピンのマニラとシンガポール公演や、96年のニューヨークのカーネギーホールチャリティーフェスティバルに出演するなど海外での演奏活動も経験している。
45年の節目を記念して行われる今回の演奏会のテーマは「不易流行」。曲に込められた思いや和太鼓の本質を守りながら楽曲は変遷し打ち手の世代交代なども進みつつある。平成最後の年に、新しい時代に向かって走るチームの〝現在〟と〝未来〟を表現したいという思いが込められている。
演奏会では、子供たちが元気いっぱいに太鼓を叩く曲や、トップチームの卓越した演奏を披露。ルーツである「津青年会議所高虎太鼓」や女性チーム「津・高虎太鼓華乃津会」、「三重フィルハーモニー交響楽団」の有志などが出演。約3時間のボリューム。
会員は連日、河芸総合支所内の郷土芸能練習場で直前に迫った津まつりと演奏会に向けて熱の入った練習を続けている。
黎明期よりチームに所属し、現在まで育て上げてきた中田会長は「今後は新しい指導者を育て、太鼓をより身近なものにしたい」、奏者・指導者としてチームを支える水谷さんは「次世代の若い会員に経験を積んでもらい、継承・継続に繋げ、津市の郷土芸能の一翼を担えるだけのものを目指したい」とそれぞれ節目への思いを語る。会員で津市立西が丘小学校3年生の濵田侑杜さんは「太鼓を演奏しているときの自分や他の人の叩く音が好き。津まつりや演奏会ではバチを高く上げて大きな声を出すことを頑張りたい」と意気込む。
チケットは全席自由で1000円(未就学児は無料)。取り扱いは総文チケットカウンター☎津233・1122、津市観光協会☎246・9020、レストラン中津軒☎228・2748へ。
2018年9月27日 AM 5:00
猛暑も消え去り、一気に暦に季節が追い付いた気がする今日この頃。私はこの一か月間、天候に泣かされ続けてきた。歩くために予定を開けていた日をことごとく雨と台風に潰されてしまい、休載を余儀なくされたことも。今は〝反攻〟に備え、計画を練り直しているが、良い機会と前向きに捉え、これまでを少し振り返ろうと思う。
「女心と秋の空」とはよく言ったものである。刻一刻と移り変わり、いつの世も我々、男性を悩ませる女性の御心と、天候を正確に読んで計画を立てることは難しい。
気が付けば、初めて歩いた昨年の8月末から1年以上の月日が流れた。
この道は一体どこへ続いているのだろうという単純な興味から始まったこの企画。津市の終点から大阪市の起点をめざし、全長100㎞超の道程を一日で歩ける距離に分割。津市から伊賀市を経て、京都府木津川市まで4回歩いてきた。残す道程も少なくなった。
伊賀市までは馴染みのある道だったが、それでも自分の足で歩き、各地域の歴史に触れると様々な気づきがあった。まして、京都府に入ってからは未知の領域。出合うもの全てが新鮮に感じる一方、津市と笠置町や木津川市内の旧加茂町は同じ藤堂家の領地であるなど津にとって、この道が重要な存在であったかを知ることができた。自らの足で歩いたからこそ、どの場所も色濃く脳裏に焼き付いており、ゴールに向かって、どんな出会いがあるか楽しみだ。
また、読者の方から沢山のお便りを頂いており、温かい言葉は活力にもなっている。ある方は大阪から津市へと引っ越されたことから、何度も通り思い出深い国道163号の情景を喜んで頂いているそうで、道というものが多くの人に踏み固められ、存在しているものであることを改めて実感できた。本来ならば一人ひとりにお便りをお返ししたいところだが、この場を借りてお礼を申し上げる次第である。
後は、各回のサブタイトルの意味について聞かれることも多い。これは私が個人的に好きなミュージシャンの曲やアルバムから、タイトルや歌詞が各回の内容に沿うようなものを選んでいる。興味がわいた方は調べて頂けるとより楽しんで頂けるかもしれない。
今回は怪我の功名と言えるかもしれないが、このような形で紙幅を費やするのは不本意であることは否めない。
私は曇り空を見上げながらこの旅の原点である津市丸之内国道23号の岩田橋交差点の終点に立つ。連載を始めて以来、ここに来ると気が引き締まる。「次の機会こそは」という強い想いを胸に旅立ちの日に向け、準備を進めている。(本紙報道部長・麻生純矢)
2018年9月27日 AM 4:55
美杉町の出身者やファンで作る「美杉を愛する会」が「第1回 JR名松線伊勢奥津駅 駅舎清掃ボランティア」の参加者を募集中。
清掃は10月8日(月・祝)11時10分~11時30分に実施する。
▼同会は、9時38分発松阪駅発、11時2分伊勢奥津駅着の列車での参加を呼びかけている。▼清掃後、近くのかわせみ庵で同線の勉強会、地元物産販売、露店など出店予定。▼当日、伊勢奥津駅から太郎生のアサギマダラ飛来地へ津市の無料臨時バスが運行される。
問合せ・申込みは、たろうの店「ようこそ」の山崎さん☎090・3304・2650へ。
2018年9月27日 AM 4:55