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8月28日、津市垂水の「サンシャインスクール津校」で、三重県建築士会津市部=宮本徳良支部長=が子供たちに夢の家を贈る「おうちをつくろう」を行った。
大工の仕事を身近に感じてもらい、子供たちにものづくりの楽しさや感動を伝えると共に道具の使い方を学ばせるのが目的。今年で15回目。
今回は、同支部と同校との打ち合わせで、子供たちが中に入って、お店ごっこができる屋台風のカウンターを備えた家に決定。当日は同支部から11名が参加。図面をもとに家をつくっていく中で、スクールに通う子供たちものこぎりで屋根材の加工を行ったり、釘打ちを体験。出来上がった家を見て子供たちは大喜びだった。同支部の久保守さんは「子供たちにつくることの楽しさを学んでもらえて嬉しい」と話していた。
2018年9月6日 AM 4:55
前回紹介できなかった「京都府立山城郷土資料館」=木津川市山城町上狛千両岩=へと話を戻そう。国道163号沿いにあるこの施設は南山城地方の歴史文化の調査研究が行われており、その成果が展示がされている。
建物に入ってすぐの窓口で入館料を支払う際に職員の方に、この連載のことを簡単に説明。JR木津駅を目指し、JR笠置駅から歩いてきた旨を伝えると「この周囲の国道は路肩も狭いので歩けませんよ」と私の身を案じて忠告してくれた。どうやら、私が木津駅方面から歩いてきたと勘違いしたらしい。あえて、訂正をせず、そのまま聞き流したが、地元の人から見ても危険な道を歩いてきたことは間違いない。我ながら、よく無事でここまで来られたものだと改めて思う。1階の常設展を一通り見学した後、階下へ。金属の押戸を開けると、青製煎茶製法を編み出した永谷宗円で知られる永谷家などから資料館が譲り受けた製茶機が展示されていた。平日の昼間ということもあり、他の来場者はいない。
窓から差し込む微かな光が古びた機械たちを薄闇の中に浮かび上がらせる。一見しただけでは、どのような工程に使われるものか分からないが、日本の喫茶文化の発展を支えた宇治茶の生産に大きく寄与していたことは間違いないだろう。後で調べたところ、地元の高校生たちが動かせるように修理と整備を加えたらしい。単なる展示資料というだけでなく実際に動き、どのような役割を果たすのかを見られるというわけだ。機会があれば是非見たいものである。
郷土資料館を後にした私は、JR木津駅に向かって再び歩き始める。少し西へ進むと、国道24号線との合流地点にたどり着く。同線は京都市を起点に奈良市などを経由し、終点の和歌山市までを結び、総延長は217㎞。歴史的な観点から考えると、京都と奈良という二つの都を結ぶ重要な道であり、この一帯が交通の要衝であることを示す存在でもある。
この国道は、現在も多くの人々が利用しているが、関西圏では京都市内などの慢性渋滞が非常に有名。先日、奈良市内で少年少女が乗ったバイクが大きな事故を起こしてしまったのもこの24号。163号との重複区間はここから数㎞で、はた目には地味な交差点にしか見えない。だが、津から来た道が別の道と交わる文化と文化の結節点のようなものに思える。
時刻は15時半。ゴールであるJR木津駅はもう目の前。いつになく順調だが、好事魔多しと昔から言うではないか。最後まで気を引き締めていこう。(本紙報道部長・麻生純矢)
2018年9月6日 AM 4:55
▼第14回クライミング選手権=8、MAPみえこどもの城
▼松竹大歌舞伎=7、県総文中ホール
▼ディズニー・オン・アイス=7~9、サオリーナ
▼ポンティ新平展=6~11、VOLVOX
▼中村としろう展=~9、三重画廊
▼訓峯会おさらい会=9、お城ホール
▼平成30年度吟詠発表大会=8、県総文多目的ホール
▼中部日本吹奏楽コンクール=8~9、県総文大ホール
2018年9月6日 AM 4:55