毎日楽しみにしていたNHKの朝ドラも、終わりが近づいてきた。今期のドラマは、よくある朝ドラの女の一代記ではなく斬新だった。イケメンの幼馴染に守られるヒロインの、波乱万丈の人生は展開が早くて見逃せなかった。
バブルからデフレへここ数十年の社会の変化をも見せてくれた。電話などの小道具や流行歌の変遷も面白く、終わってしまうのが名残惜しい。
ヒロインの出身地が岐阜県東濃で、東海ローカルな話題が出てくることも親しみやすかった。
「けなるい」という言葉を聞いた時には、岐阜でも使うのかと驚いた。「うらやましい」の意で、三重ではほぼ死語に近いが、相手を持ち上げる時には意識して「けなるい」を使うこともある。方言は表現を柔らかくして、嫌みに聞こえないお世辞が言える。
「まーあかん」と聞いた時には懐かしさを感じた。津の人が使うのを聞いたことはないが、志摩出身の友人がよく使っていた。
他にもいろいろな事柄が、私の心の奥底にあるものに響いた。幼馴染の子どもたちや、家族の会話、食卓、胸キュン場面、背景の店や街、山や川。
ふるさとは、地理的な場所というより、その人の記憶の中の場面場面であると思うが、多くの人のそんなふるさとにも響いたのだろう。視聴率も良かったらしい。(舞)