三重大学3年生4名による大銀杏茸に関する研究発表

三重大学3年生4名による大銀杏茸に関する研究発表

美杉産の大銀杏茸のピッツアなどを堪能

美杉産の大銀杏茸のピッツアなどを堪能

津市寿町のイタリアンレストラン「プレーゴⅡ(ドゥーエ)」で23日、三重大学主催の「大銀杏茸フェスティバル~他では絶対食べれない三重県産、幻のきのこの大試食会!~」が開かれた。
協賛=㈱岩出菌学研究所(同市末広町)。
約40名が参加。同社が津市美杉町で試験栽培している大銀杏茸を使ったピッツアをはじめ、県内外のキノコとプレーゴⅡのコラボレーションメニューを堪能した。
大銀杏茸は杉林などで発生する風味の良いキノコで、津市美杉町・松阪市飯高町でも生産されている。三重大と同社は、昨年度から大銀杏茸などに関する共同研究を実施中。県産の大銀杏茸を全国に広めることや、栽培を通じた山間地域の活性化を目指している。試食会も研究の一環で、同大の学生約10名が当日の運営に協力した。
冒頭、共同研究を指導する同大学生物資源学研究科の松田陽介教授が、
「食べることから研究への道筋を皆さんに感じて頂ければと、試食会を企画しました」と挨拶。
続いて、松田教授のラボの3年生が大銀杏茸の研究発表を行い、感想を「すごく緊張したけど、皆さんの反応を見ながら発表できたので有意義でした」と話した。
そして、参加者が、白いブナシメジや柚子が入った「きのこスパークリング」で乾杯し、歓談しながら試食していた。
同社の原田栄津子さんは「大銀杏茸は美味しいと言ってもらえて大盛況だったと思う。現在、岩手県盛岡市の若手農家の団体や、宮崎県・宮﨑大学も大銀杏茸の栽培に取り組んでいる。供給量が増えれば普及させやすくなるので、今後、盛岡市、宮崎県の方と連携して栽培していけたら」。