美里在来大豆をPRする「まめカフェ」の女性スタッフら

美里在来大豆をPRする「まめカフェ」の女性スタッフら

津市美杉町足坂で、足坂地区の60代以上の女性11人が、幅広い年代の人が憩う場や、同町で江戸時代から栽培されている「美里在来大豆」の普及を目指し「まめカフェ」をボランティアで運営。営業は毎月第1・第3土曜の10時~15時で、同地区や、松阪市など他地域から一日約30人が訪れている。
同地区は人口約215人。小さな集落だが、時代の変化で、気軽に家を訪ね縁側で世間話をするような住民同士の交流がなくなった。また獣害が深刻で、地元農家でつくる足坂農家組合=統括責任者・川口幸治さん(71)=が美里在来の栽培を約7年前に復活させたが、鹿の食害に悩まされている。
そんな中、3年前の6月に所有者の協力で地区の空き家に同カフェがオープン。美里在来の豆茶の提供と、美里在来の加工品や、地元の事業者が作ったかしわ飯、シフォンケーキなどの販売も行われている。
今年春には地区の住民が、島根県の獣害対策を地域振興に繋げた先進地を視察。現地では女性が活躍していて、まめカフェにも期待が寄せられている。
スタッフの川口裕子さん(71)らは「家が隣でも普段は会わない人が、ここで交流している。皆さんの笑顔がやりがいです」と話した。