日置さん(左)、渡邊さんとジビエ料理(美杉の木材で改装した壁の前で)

日置さん(左)、渡邊さんとジビエ料理(美杉の木材で改装した壁の前で)

津市江戸橋の江戸橋住居付店舗Bに昨日17日、
すぐ近くの三重大学をはじめ県内の大学の学生が運営に参加できる「学生運営Café&Bar 森の王様 Tapio」
がプレオープンした。
スタッフは学生11人。店舗に美杉町の木材を使い、同町のジビエをはじめ県産食材で作る料理や、地酒、オリジナルブレンド珈琲も提供。営業や店内イベントなどを通じ、三重の人・団体・企業の魅力を広め、交流の輪を広げる場を目指す。
開店のきっかけは三重大学大学院2年と1年で、工学部の研究室仲間である日置拓也さん(24、奈良県出身)と渡邊将司さん(24、伊賀市出身)が2月に話し合い、「お世話になった三重大学や三重県、後輩に何か残したい」と考えたこと。
2人は同店の運営母体で、県内の学生を参加対象とする「学生企画運営団体 Tapio」を発足し、同団体の代表と副代表になり開店準備を進めてきた。クラウドファンディングや、融資を受けたり、自費で資金を用意。地元企業と交流のある同大職員の協力で、人脈を作った。
スタッフは大学で得た知識や特技を生かし店に貢献していて、店舗も元飲食店を自分達で改装。料理が得意な渡邊さんがジビエのパスタやカレーなどのメニューを開発した。同店は、美杉で獣害対策で駆除された鹿を一頭買いし、部位や個体により異なる肉質に合わせた方法で調理している。
また、日置さんは今までワーキングホリデーなど自分がやりたいと思ったことに挑戦し、失敗を含め様々な経験から学んだが、社会には起業などの夢を持ちながらも挑戦しない学生が多いと感じている。そこで同団体では、将来的に、同店のコネや利益の一部を使い、夢を叶えたいという学生を支援することも目指している。「学生が気軽にチャレンジするきっかけになれば」と日置さん。
席数15席。プレオープン中の営業は水曜~土曜の18時~23時半。料理の提供は22時まで。飲み物は23時頃ラストオーダー。11月から土曜の昼にカフェ営業も行う予定。
問い合わせは☎059・991・0429へ。