長谷山荘利用者の山口桂さん(左)と谷中義信さん……絵画展で、自作と共に

長谷山荘利用者の山口桂さん(左)と谷中義信さん……絵画展で、自作と共に

津市美里町北長野の美里ふるさと資料館で、11月21日㈬までの9時~17時(入館16時まで)、救護施設「長谷山荘」・障害者支援施設「長谷山寮」(津市片田長谷町、運営=社会福祉法人敬愛会)の利用者合わせて25名と、美里地域の児童19名が描いた絵画約100点が展示中。毎週月曜休館。
長谷山荘では10年以上前から月1回、ボランティアの講師・今瀬永利子さんと黒川冨貴子さんのもと、両施設利用者のうち希望する人が花や車、植物など好きなものを画用紙にクレヨンや色鉛筆、水彩絵具で描いている。 今年8月には長野教育集会所で開かれた絵画教室で、利用者と地元の児童が互いの肖像画を制作。今展ではこれらの作品が出品されている。
「利用者の皆さんは、描くと気持ちが開放されるのかもしれません」と今瀬さん。
また同法人は、地域にひらかれた施設を目指して毎年同展を行っており、この展示をきっかけに、町内にある義務教育学校「市立みさとの丘学園」の児童が施設を訪れて利用者と交流。利用者は障害などにより社会で差別されることもあるが、交流が児童への人権教育にも繋がっている。