2018年10月

プロ歌手で、作詞・作曲家(全日本音楽著作家協会会員)として活動する十和田実さんが主宰する津市大園町、大園歌謡教室の開設30周年記念『チャリティ我が心の歌パレード』が10月28日㈰9時半(開館9時)〜夕方まで、津リージョンプラザお城ホールで開催される。入場無料。終演後、500名に粗品を進呈する。後援=全日本音楽著作家協会、エスパプロダクション、本紙。入場無料。
同教室はカラオケ指導、プロ歌手養成とともに津市国際交流協会会員として中国鎮江市との文化交流や、福祉施設への音楽慰問(唄、踊り、レクダンス)や、4年前からは健康体操などの福祉ボランティア活動も続け、今までのボラ活動は通算で1250回を超える。「我が心の歌パレード」でも、毎回、社会福祉機関に浄財を贈り続けている。
今年のステージも同教室で歌を学ぶ新人さんからベテランさんまでが、日頃の練習の成果を披露する。
また、協力団体の実舞流・実舞の会社中(実舞怜姫家元)、久居民謡保存会 藤洋会師範(坂東美踊さん)、華乃津会による太鼓演奏が彩りを添える。
さらに、桑島峰夫さん、坂東三生祥さん(坂東流)、川本成一さん、金谷興喜さんほか、高橋洋子さん(藤洋会会主)、中村みゆきさん(TMミュージック)が友情出演する。
また、同教室の副主宰である津川いずみさんが「東京アンナ」、懐かしの昭和歌謡メドレー「紅とんぼ」「ヤンザラエ」「夫婦坂」、十和田さんの作品である「歌ある限り」を披露。
トリは十和田主宰が「北の漁場」「柿の木坂の家」、さらに十和田さんの作詞作曲した「過ぎ去りし日々」、最後は「終着駅は始発駅」で締める。
問い合わせは、大園歌謡教室☎059・228・2478。

最近のレスリング界でNo1の実績を誇る国民栄誉賞まで受賞した伊調選手のまさかのパワハラ問題に始まり、相撲界もアメフトやボクシング界やチアダンス部まで多くの闇を抱えている。
世界陸上やワールドカップ、高校野球やパンパシ水泳に熱狂する反面、伊調選手のように真摯に競技に取り組んで来た選手が苦しんでいるのを見ると、50年以上スポーツに関わって来た者の一人として、何とも言えない気持ちになり、自分自身も光と闇の時代があったのを思い出す。
思えば、私も小学校では一年から六年まで徒競走はいつも一番、陸上部はなかったので、ソフトボール部の主将や、自らスポーツ少年団を結成し、当時から小学生だけでなく、年上の中学生を指導してきた。
一方、答辞を読んで卒業するまで、我が家は貧しく、一本のソーセージを母と妹が譲り合っている場面や、いつも母の作ったみそ汁と、お茶漬けか沢庵をよくかじって食べた記憶がある。貧しくとも両親は精いっぱい私を支えてくれた。そして活躍する私を見て喜んでくれる姿を観るのが好きだった。
順風満帆に思えた時代も中学に入学すると一変する。入学式初日から番長に名指しで絡まれたり、陸上部に入部するものの、顧問は名ばかりでコーチ等いなかった。
しかし、強く、もっと速くなりたがっていた私は、棒高跳びを含めた陸上全般が好きになりかけていた。つい先日まで小学生であったのに、毎日走り幅跳びで5m以上を50本というような、自ら無茶なノルマを課してしまった。
結果、中一の春にはもう左足の骨を痛め踏み切れなくなり、ランニングでも、小学生の頃の柔らかで全身のバネの効いた走りがもう出来なくなってしまう。

迷いと間違いだらけの走りをやっているうちに三年になり主将になっていた。中学最終の県大会だけは3位入賞するため、ハードルで中学日本新記録を出そうと準備していたが(50mハードル5台置き7・0秒)、地区の津安芸予選でまさかの試練が訪れる。
予選をトップで通過した後、決勝で隣にいた第2コースの学生が「用意!」の合図で大きく一歩出てしまったのである。私はフライングのピストルが鳴るのを信じて疑わず、体力温存して走らずに構えたままスタートラインで待っていたが、ピストルが2度鳴ることはなかった。
ハードリングには自信があったが、もはや10m以上出遅れては私でも手遅れだった。結果は4位11・7秒。日本記録どころか県大会出場も叶わなかった。
中学三年間でコーチや指導してくれる人もいなかった事もあり、自ら付けてしまった悪い走りのフォームは高校に入っても修正出来ず、一年で陸上を去ることになる。小学生の頃、〝黄金の脚〟と言われながら、一人悩み苦しんだだけで四年で陸上から離れることとなる。
高二からは管瀬先輩(元・四日市衡器代表)と出会い、共にゼロから「重量挙愛好会」を創り、一年後には神戸高校では前例のなかった部への昇格や5階級制覇を果たし、自らも主将として県記録保持者(プレス105㎏もしくは110㎏・スナッチ90㎏・ジャーク125㎏)になっていた。
インターハイにも出場したが、猛特訓がたたり、当日に限って痛みでシャフトが握れなくなり、サムレス(5本指で引っ掛け)で3種目とも全試技をする事になってしまい、パワーセーブを余儀なくされ、これもまた試練であった。
当時は神戸高校が重量挙げで№1だった。何校かの大学から誘いを受け進路も決まりかけていた卒業前に、県協会理事長から「顧問から三重インターハイの強化指定校2校のうち、神戸が内定したと知らせがあった」と聞かされた。束の間の喜びとは裏腹に、これから始まる長い試練に私はまだ気付いていなかった。

私は迷いながら愛知のC大学へ進学するが、皆で創って行く和気あいあいとした神戸高校の頃のの雰囲気とは180度変わっていた。
私は肉体的シゴキには音を上げたことはなかったが、当時の威圧的、理不尽な暴力等には耐えられなかったし、窮屈が一番苦手だった私は部を飛び出し、大学も中退してしまい、大いなる挫折を味わうことになる…。      (次回に続く)

青巌寺

青巌寺

11月20日㈫、津市一志町で、一志町歴史語り部の会主催の「語り部さんと歩こう『万葉のさと一志町』 桜紅葉の八太城跡と葵の御紋がある寺 清巌寺」が催される。 共催=津観光ガイドネット。
古代から近世、歴史ロマンへ誘うウォークイベント。白鳳時代の班光寺跡、北畠家臣の居城・八太城跡や、尾張徳川家の御紋がある青巌寺などの史跡を、ガイドと共に訪ねる。
▼集合場所=一志総合支所。
▼受付時間=9時~9時15分。
▼コース(約6㎞・約3時間)=一志総合支所~初瀬街道〈八太橋~八太宿の土塀のある家〉~中世山城(八太城跡)~白鳳期の班光寺跡(八太廃寺)~青巌寺~江戸期の班光寺跡~現在の班光寺・寶善寺~八太の七曲り~一志総合支所。
▼参加費=200円(資料・保険代)。
▼定員=100名、電話申し込み制。
▼申し込み・問い合わせ先=津市一志総合支所地域振興課☎059・293・3008。
▼雨天決行(荒天中止)。
実施日当日の問い合わせ先は中尾さん☎090・4156・0352。

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