宗家15代藤堂高正氏の号令で勝鬨をあげる参加者

宗家15代藤堂高正氏の号令で勝鬨をあげる参加者

10月20日、津藩祖藤堂高虎公の生誕地、滋賀県甲良町で隔年開催の「第10回高虎サミット・イン・甲良~江戸時代の設計者・藤堂高虎~」が開かれた。
野瀬喜久男甲良町長、前葉泰幸津市長、岡本栄伊賀市長、菅良二今治市長ら持ち回り開催地の4首長のほか彦根市長など甲良町の近隣自治体、さらに今回はじめて高虎公が正室久芳院をめとり新婚生活を送った兵庫県養父市長が参加。来賓として藤堂宗家から15代高正氏、弟・高幸氏、妹・多恵子氏が臨席。津市からは藤堂藩五日会はじめ顕彰・ガイド会など民間からも40名を超える市民らが参加した。
参加者らは昨年5月、在士八幡神社そばに開設された歴史観光拠点・農家体験施設「藤堂高虎ふるさと館『和の家(わのや)』前から甲冑隊を先頭にパレードでサミット会場の甲良中学校体育館に入場。サミット宣言の後、次期開催地・伊賀市への旗の引継でセレモニーを終え、アトラクションへ。
勢州津高虎隊と地元の甲良甲冑隊による合同PRの中では宗家15代高正氏の号令で参加者全員が勝鬨(かちどき)をあげゆかりの地の人々が絆を一層深めるシーンも。美杉連山のろし太鼓の勇壮な演奏、伊賀流忍者・黒党(くろんど)のユーモラスなショーの後は、藤田達生三重大教授が「高虎の藩(くに)づくり~コンパクトシティの誕生~」と題して基調講演、地方分権型の幕藩体制づくりに果たした高虎公の功績を紹介した。
交流会は琵琶湖畔の彦根ビューホテルに会場を移し開催。野瀬甲良町長が開会挨拶で自身を「甲良町の志村けんです」と切り出し雰囲気はサミットとは一変。宗家の皆さんを囲んでの写真撮影や約30分も『江州音頭』の輪踊りが続くなど和やかそのもの。料理メニューの中には安濃ダム湖畔・湖水荘で勤務経験があるというシェフがわざわざ津まで行って生地を仕入れてきたという「津ぎょうざ」もあり、津からの参加者達を感激させていた。