トップ 「総合型地域スポーツクラブ」=以下、総合型クラブ=は、多世代が、地元で、それぞれの目的・レベルに合わせて参加し、様々なスポーツを楽しめるクラブ。運営主体は住民。 文部科学省が平成7年から全国各地に設立し、津市内でも約10カ所にある。
総合型クラブには生涯スポーツの振興や、地域コミュニティの核という役割があり、それを果たすには、住民自らが決める活動の在り方が重要とされている。
そんな中、津市白山町で昨年4月に「白山文化・スポーツクラブ」がスタート。現在、「暮らしの中に文化・スポーツを」をキャッチフレーズに来年度の設立に向け準備中で、すでに13の教室が開講している。
そのうち「白山陸上クラブ」では、町内や近隣在住の小学生以下の約60人と、中学生以上~70代の約40人が活動。元実業団ランナーで、隣の美杉町にあった「美杉陸上クラブ」などでの指導経験も豊富な松本恵美子監督のもと、親子で同じ練習に励み、共に成長し絆を深めている。
白山陸上クラブが誕生したのは、松本さんが美杉陸上クラブ閉団後、元メンバーで白山町在住の子供を指導することになり、そのことを知った庄山昭子さん(現在、白山文化・スポーツクラブ事務局担当)が声をかけたのがきっかけ。
地元の市立白山中学校は少子化の影響でバスケ部などが廃部になり、陸上部は以前から無い。そのため住民は、陸上で子供達のスポーツの選択肢を広げたいと考えた。
練習は白山体育館・運動場などで基本的に毎週水曜・金曜の夕方~夜に1時間という短時間に集中して行われる。メンバーは県大会上位入賞者や美し国駅伝ランナーから陸上未経験者まで様々。 病気や登校拒否などの悩みを持ち入団した子も松本監督の情熱と気迫に満ちた指導を受け、自己ベストに挑戦している。
親が、子供と同じ目線で陸上に取り組み難しさを体感することで、子供の努力や長所に気づき、今まで上目線で接していた事を反省して子に対する姿勢が変わるケースも多い。また親達は自分の子も他の子も同じように温かく見守り、子育ての情報交換も盛んに行っている。
山本十獅朗くん(家城小2年)ら子供のメンバーは「走るのは楽しい。親と一緒だったら努力できる。松本監督の指導は厳しいけど、陸上が自分の誇りになる」、また松本監督は「保護者には、子供達は月日を重ねて輝くものがあるので待ちなさいと話しています」。
特色ある取り組みで、スポーツを通じた生活向上や地域コミュニティの充実を実践している同クラブ。今後の発展が期待される。