kushimoto 10月25日、松阪市嬉野中川町の「くしもと整形外科」=久志本忠彦院長=で、開院19周年記念行事が開かれた。
この周年イベントは毎年恒例。幅広いジャンルのステージが行われ、患者や地域住民に好評で、今回は約160名が来場。
浅草・木馬亭で毎月公演を行っている劇団「お笑い浅草21世紀」=座長・大上こうじさん=の5名が出演した。同劇団は今年結成20周年。漫才、コント、マジック、歌謡ショーなどを上演している。今回は大上さんと、若手メンバーの根本貫一さん・石井誉之さんがコミカルな舞台を披露。続いて、おののこみちさんが、懐かしい名曲や、オリジナル曲を歌い上げた。最後に、大上さんとめだちけん一さんのコンビ「フリーパー」が開院8周年行事以来、2回目の出演で、観客を楽しませた。また6周年以来、毎年出演している司会の荒木おさむさんも、漫談で会場を盛り上げた。

『遷都1300年祭』の前年から始めた古都の定点観測も96回目となった。今回は観光協会の専務理事ご同行である。
例年この頃は、春と並んで最も観光客が多いシーズンだが、今年も近鉄奈良駅周辺では、ハザードランプを点滅させたツアーバスが散見し、奈良公園も多くの外国人観光客で賑わっている。餌がたくさん貰えるので、鹿たちも満足そうだ。角切り行事も終えたようである。
傾向としては、アジア系よりも欧米系のツアー客が目立ち、日本人団体客は学生さんも含め、全くと言ってもいいほど見当たらない。興福寺の境内も外国人の方が遥かに多いようである。この世界遺産興福寺の『中金堂』は、江戸時代に焼失以来301年を経た今年、本格的に再建されて、いよいよ明日から一般拝観が始まる。おそらく日本人訪問者数も急増するに違いない。
思い返せば、2011年の東日本大震災と原発爆発では、47都道府県から等しく外国人訪問者の姿が消えた。日本人観光客も自粛ムードや史上最大の海外旅行ブームによって大きく落ち込み、奈良も例外ではなかった。誰一人、今にちの賑わいは想像し得なかったのだ。隔世の感ひとしおである。
三条通りでは、色とりどりのヒジャブを被ったムスリムの御婦人方が多く見られ、茶巾うどんの店も外国人観光客による長蛇の列、また、猿沢池のほとりでは、春から建設中だったホテルも足場を解かれ、総板張りの外壁を見せている。猿沢インのマネージャーによると、関西の外部資本によるものだそうだ。私達は猿沢イン3階にあるビジターズ・ビューローを訪ね、大和路カレンダー2019の宣材を預かり、国連世界観光機関へと向かった。
国連世界観光機関の駐日事務所では、局長が応対してくれた。私は先月大阪で開催された『メガイベントを通じた地域振興・地域活性化』シンポジウムのお礼を述べると、ふるさと新聞に載せたシンポジウムレポートを渡した。また、来年2月に三重県で開催される『日本食文化会議2019』の記事や、来年12月に京都で開催される国連世界観光機関とユネスコの『観光と文化をテーマにした国際会議』のコピーを提供した。
局長は、10月11日から13日にかけて中国の揚州市で開催された『世界運河都市フォーラム』に出席したそうで、その冊子を見せてくれた。このフォーラムのテーマは世界運河都市文化の保護・継承と利用で、米国をはじめ、英国、ドイツ、フランスなど、31カ国から関係者約400名の参加者があったそうだ。が、気候変動による海面上昇問題に悩むベネツィアの参加はなかったようである。気候変動による環境急変への対応策が、今後、大きなテーマになると思うのだが。
帰り際に米国人広報担当副マネージャーに会った。彼女は大阪でのシンポジウムでカメラウーマンに徹していた。慣れない日本での労をねぎらった次第である。
なお、昨年10月に三重県で開催された『観光業の持続可能な発展における女性の役割』のようなシンポジウムを、来年2月に奈良で開催するそうだ。奈良らしいテーマを検討しているようである。
(O・H・M・S・S「大宇陀・東紀州・松阪圏サイトシーイング・サポート」代表)

「奈良先端科学技術大学院大学」付近(奈良県生駒市高山町

「奈良先端科学技術大学院大学」付近(奈良県生駒市高山町

歩道無き道をゆく(奈良県生駒市鹿畑町付近)

歩道無き道をゆく(奈良県生駒市鹿畑町付近)

生駒市史では国道163号は主要道路であった一条街道と清滝街道を一つに結んだものと説明されている。市史が綴られた1985年でも重要な道と位置付けられており、無論それは今日でも変わらない。ただこの市史で面白いのは、国道163号が四日市市に達する道路と記載されていることだ。
これまでにも何度か説明したが、国道163号は元々、大阪市と四日市市を結ぶ国道だった。それが、名阪国道の開通した1963年に旧上野市から四日市市までの区間が切り離され、国道25号へと編入。その後、1993年に旧上野市から津市の岩田橋北交差点間が国道に編入されて今の形となった。つまり、この市史が書かれる20年以上も前に四日市市に達する道では無くなっているのだ。関西方面には国道163号のことを、この市史が書かれて30年以上経った今も四日市線と呼ぶ人がたまにいるそうだが、それを証明するような記載である。後に国道へと編入された区間が走っている津市の方々にとっては特に面白く思えるのではないだろうか。
さて、話を旅路に戻そう。生駒市に入って、のんびりと山間の地域を歩いていると案の定、再び歩道が消えた。路側帯もほとんどないので、身を縮めながら白線をなぞるように歩いていく。
道路の両端が木々や草に覆われ、見通しの悪いカーブ箇所には、ご丁寧に「事故多発地帯」と書かれた立て看板。ここまでの行程で何度も同じような経験をしてきたが、一つ間違えば大事故に繋がりかねないことには変わりない。慎重に進んでいく。
生駒市も関西文化学術研究都市を形成する一都市であり、その中核である国立大学の「奈良先端科学技術大学院大学」は国道163号に沿う場所に立っている。この大学には、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さんが現在の京都大学の前に在籍。今や誰もが知っているiPS細胞の研究を開始した地でもある。
そんな場所とも津市が一本の道で繋がっていると知れば、驚く人も多いのではないだろうか。何気なく普段通っている道の先には、世紀の大発見に関わる地が待っているのだ。
同大学を越え、更に国道を進んでいくが何度か車道の端を歩く羽目になり、肉体的にも精神的にも疲れを感じ始めている。先述した左足裏の痛みも気になり始めているので少し広めの歩道の端で休憩。腰を下ろしポケットからスマートフォンを取り出し、地図を確認する。どうやら間もなく大阪府の県境で、それを越えれば四條畷市に入るようだ。
やはり、ここからの距離と日没までの時間を考えると、JR四条畷駅が今日のゴールだと確信する。(本紙報道部長・麻生純矢)

[ 48 / 278 ページ ]« First...102030...4647484950...607080...Last »