「蔵」を生かし美しく整備された中町商店街

「蔵」を生かし美しく整備された中町商店街

中町商店街担当者から説明を受ける参加者

中町商店街担当者から説明を受ける参加者

津商工会議所社会文化部会(原田陽介部会長)が、商店街活性化策の先進例を学び、津市の中心市街地振興のヒントにしようと、長野県松本市と飯田市の2つの商店街を11月29日・30日の行程で視察した。同会議所の設立125周年記念事業の一環。今回はその様子をレポートする(同行取材=本紙・森昌哉)。
今回参加したのは会員12名と同商議所の葛西豊一専務理事ほか職員4名の計16名。初日朝、津市をバスで出発し、昼過ぎに松本市の「中町商店街」に到着。松本城の城下町でもある同商店街は、かつては街道筋問屋街として発展したが、明治期の大火で町屋の多くが焼失。その後は耐火建築物として「土蔵」が随所に建てられ、現在にいたった経緯がある。
同商店街も全国の中心市街地の例に漏れず、郊外型の大型店の出店のあおりを受け、客足が遠のいていた。その挽回策として昭和61年、「中町・蔵のある街」をキャッチフレーズに趣のある「蔵」を改築してシンボル的存在に位置づけたほか、電線地中化や石張り歩道、雰囲気のある街灯の整備などで魅力あるまちづくりを進めた。同時にホームページや「まちなかマップ」などを製作し、国内だけでなくインバウンド客の誘致にも注力する事で、同商店街への誘客を図っている。
一行は、同商店街振興組合からこれらの戦略についてのレクチャーを受けた後、実際に商店街を歩いて視察、美しく整備された商店街の雰囲気をじかに感じていた。現代的建築形態の街並みが殆どとなった今、中町における蔵造りの街並みなど、従来からある資源を生かしたまちづくりは、津市のまちづくりを考える上でも大いに参考になった。 (次号に続く)