生のクラフトビールのサーバーや、ビール瓶型ライトを備えた「ビール部屋」

生のクラフトビールのサーバーや、ビール瓶型ライトを備えた「ビール部屋」

津市美杉町八知の宿泊施設「美杉リゾート」=中川雄貴代表取締役(35)=に、ブルワリー「火の谷ビール」=中川穣工場長(32)=の生のクラフトビールが飲み放題の客室「ビール部屋」が誕生した。明日15日㈮から宿泊利用が始まる。
この部屋は、雄貴さんと穣さんが昨年クラウドファンディングで100万円以上の資金を集め、作られたもの。同リゾート大浴場にはビールが注がれる「ビール風呂」もある。1日ごとに男湯・女湯で入れ替わる。
2人は従兄弟同士。生まれ育った美杉が衰退するのを目の当たりにし、活性化に取り組んでいて、例えば同ブルワリーでは大麦などの原材料を地元農家と連携して栽培している。
そして黒米を使った「忍者ビール」や、美杉の杉の酵母を使ったフルーティーな「クラウドIPA」(数量限定)など常時4、5種類のクラフトビールを製造。ビール部屋では、うち2種類(定番1種、限定商品1種)をビールサーバーから、チェックイン~アウトまで飲み放題。
同町のジビエ料理や獣害問題にちなんで、ビールタップには鹿の角が使われている。また同町のトチの木で作ったバーカウンターや、ビール瓶型の吊り下げ式ライトも設置。バリアフリー設計で、寛げる畳のスペースもある。
雄貴さんは「ビールの消費が増えるほど、地域に貢献できる。また日本のホテルにはこういう部屋がないので、単純に、面白いと思う」と話す。
▼料金は4名1室・一泊二食付きで一人3万390円~。
▼ビールサーバー付きの部屋のため、未成年の宿泊は原則できない。
▼予約・問い合わせは同リゾート予約センター☎津272・1155。