「アンサンブルさわらび」のステージの模様

「アンサンブルさわらび」のステージの模様

女声コーラスグループ「アンサンブルさわらび」(団員30名)が3月3日㈰14時から(開場13時半)津リージョンプラザお城ホールで、第29回演奏会「大中恩先生の合唱作品を歌う」を開く。
作曲家の大中恩氏から若き日に合唱指導を受け、氏を尊敬して止まない同合唱団の指揮者である谷一三子さんが今回、同氏の合唱曲だけで構成されたプログラムを考案。
大中氏は、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」はじめ、子供の歌や合唱曲、校歌などを2400曲ほど作曲。三重県下の学校(飯野、朝明、石薬師、津東、四日市西、稲生、久居の各高校、大谷台、楠、西が丘の各小学校)の校歌も同氏の作曲。昨年12月に他界。享年94歳。最後まで平和の大切さを伝え続ける使命を持ち活動していた。
『言葉の力があるからこそ、30年以上も前の曲を、今でも歌ってもらえるのだと思います』『こどもたちが夢中で歌う笑顔は、何物にも代えがたい。上手いとか下手とか関係なく、それこそが、僕が理想とする歌い方なんです』…今回のコンサートに向け、これら同氏の言葉の意図を汲みながら練習を重ねている。
「お越し頂いた皆様に、そして、おしゃれでダンディーで陽気に活躍なされた先生にも、演奏会を楽しんで頂けるように、衣装も工夫しました」と話す。
プログラムは、第1ステージ=合唱組曲「五色桜」(2015年に初演された最近の作品)。
100年以上前に、東京の荒れ果てた大名屋敷から、今の足立区荒川堤に植え替えられた桜が、やがて縁あってアメリカワシントンDCに贈られ、その返礼にアメリカ原産のハナミズキが贈られた、という花を介しての日米友好の実話を歌う。
第2ステージ=合唱曲集「わたしたちの今日」、「もう一つ心を」から抒情歌。
第3ステージ=合唱組曲「愛の風船」(1966年芸術祭参加作品で奨励賞を受賞)。
第4ステージ=「こどものうた」による合唱曲集「いぬのおまわりさん」。
チケットは一般1000円、高校生以下500円。
チケットの問い合わせは小保方さん☎090・9183・0500。