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◆熟年男女のお話の会「恋活」 気の合う人(仲間)を探し、お互い支え合い、残りの人生活き活き過ごしましょう。2月23日㈯13時~15時、ポルタひさい2階交流活動室Cにて(電車が便利。有料駐車場あり)。対象は60歳~80歳までの男女(配偶者がいない人)。定員50名。費用など詳細は久居サークルクラブ代表☎080・3623・4966へ。
◆東日本大震災チャリティーコンサート 3月11日㈪18時より。専琳寺(津市久居町1234番地)にて。演奏はアマデウス・カルテット。ヴァイオリン・中村葉子、足立順子。ビィオラ・小倉弘子。チェロ・中野雅敏
の各氏。ハイドン作曲・弦楽四重奏曲第77番「皇帝」より、荒城の月、川の流れのように、花は咲く、など。専琳寺☎059・256・3625。
2019年2月21日 AM 4:55
1月26日、昨年2月に県内で撮影された『半世界(アナザーワールド)』の特別試写会に行ってきた。会場はこの映画が撮られた南伊勢町にある公民館である。鉄道駅がない町なので車で向かったが、太平洋に面した志摩半島南側であるにもかかわらず、この日は小雪が迎えてくれた。招待客は200人前後で、その多くは地元住民のようであり、殺到防止の為か、入口は『町内』と『町外』に分けられている。
この映画は、第31回東京国際映画祭コンペティション部門の観客賞受賞作で、全国ロードショーは2月15日からとなっている。メジャーではないインデペンデント系の映画だ。ところが、東京グランプリを選出する『国際審査委員会』の委員長であり、フィリピンの映画監督メンドーサ氏は、『半世界』と『愛がなんだ』はアートではなく娯楽作品だと断じ、両作を候補に入れた映画祭事務局を批判していた。
確かに『半世界』はアートではない。だが、血湧肉躍る娯楽作品でないことも確かだ。
ネタバレになるので詳細は差し控えるが、日常生活におけるドラマ性の点では『東京物語』さえ彷彿とさせる。しかしながら、小津安二郎監督とは違い、この阪本順治監督の『半世界』では舞台を特定する事はできない。言葉は標準語であり、舞台を特定するテロップもなく、ダイアローグにも登場しない。分かるのは地元住民だけなのだ。リアリズムとは無縁である。
そして、このことは追体験を求めるスクリーン・ツーリズムとしては点睛を欠く。観光誘致のPR予算も別枠で準備しなければ訴求力はない。釣り客に混じって、日帰り客は来るだろうが、宿泊客や、況してはインバウンドにまで達するかは疑わしい。何しろ、この映画に実名で登場したのは、イアン・フレミングの『007号は二度死ぬ』に登場した松阪市の和田金と、創業100年を超える老舗の割烹旅館八千代だけだったのだ。
もちろん、映画は観光客誘致の為のツールありきではないとの声もあるだろう。だったら、フィルムコミッションの介在がいまいち解せないし、首長の壇上挨拶も疑問である。映画という商品に出資したというのならば地名の明確化は当然だし、出資してもいないのならば、首長の登壇は単なる政治利用にしか映らないからだ。
『半世界』はメジャーではないので、三重県内での上映館は伊勢市の新富座だけである。稲垣吾郎の新境地開拓だけにヒットを期待したいものだ。そして、賑わう内宮前とは対象的に廃ホテルが放置された寂れた繁華街の中に、伊勢市の現状を目の当たりにするのも一興だろう。
それこそ正にアナザーワールドである。
(O・H・M・S・S「大宇陀・東紀州・松阪圏サイトシーイング・サポート」代表)
2019年2月21日 AM 4:55
女声コーラスグループ「アンサンブルさわらび」(団員30名)が3月3日㈰14時から(開場13時半)津リージョンプラザお城ホールで、第29回演奏会「大中恩先生の合唱作品を歌う」を開く。
作曲家の大中恩氏から若き日に合唱指導を受け、氏を尊敬して止まない同合唱団の指揮者である谷一三子さんが今回、同氏の合唱曲だけで構成されたプログラムを考案。
大中氏は、「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」はじめ、子供の歌や合唱曲、校歌などを2400曲ほど作曲。三重県下の学校(飯野、朝明、石薬師、津東、四日市西、稲生、久居の各高校、大谷台、楠、西が丘の各小学校)の校歌も同氏の作曲。昨年12月に他界。享年94歳。最後まで平和の大切さを伝え続ける使命を持ち活動していた。
『言葉の力があるからこそ、30年以上も前の曲を、今でも歌ってもらえるのだと思います』『こどもたちが夢中で歌う笑顔は、何物にも代えがたい。上手いとか下手とか関係なく、それこそが、僕が理想とする歌い方なんです』…今回のコンサートに向け、これら同氏の言葉の意図を汲みながら練習を重ねている。
「お越し頂いた皆様に、そして、おしゃれでダンディーで陽気に活躍なされた先生にも、演奏会を楽しんで頂けるように、衣装も工夫しました」と話す。
プログラムは、第1ステージ=合唱組曲「五色桜」(2015年に初演された最近の作品)。
100年以上前に、東京の荒れ果てた大名屋敷から、今の足立区荒川堤に植え替えられた桜が、やがて縁あってアメリカワシントンDCに贈られ、その返礼にアメリカ原産のハナミズキが贈られた、という花を介しての日米友好の実話を歌う。
第2ステージ=合唱曲集「わたしたちの今日」、「もう一つ心を」から抒情歌。
第3ステージ=合唱組曲「愛の風船」(1966年芸術祭参加作品で奨励賞を受賞)。
第4ステージ=「こどものうた」による合唱曲集「いぬのおまわりさん」。
チケットは一般1000円、高校生以下500円。
チケットの問い合わせは小保方さん☎090・9183・0500。
2019年2月21日 AM 4:55