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今月15日から全国公開された映画、『半世界』(はんせかい)で松阪市の老舗旅館「八千代」と津市の「松菱」が登場する。
同映画は第31回東京国際映画祭コンペティション部門選出、観客賞受賞作品。阪本順治氏の監督・脚本によるオリジナル作品。とある地方都市が舞台で、炭火焼職人の主人公と、様々な人生を歩んできた同級生2人が39歳を迎え、残りの人生と向き合っていくストーリー。グローバリズムとはまた別のもう一つの世界が描かれている。
出演は、主演の稲垣吾郎さんほか、長谷川博己さん、池脇千鶴さん、渋川清彦さん、竹内都子さんらが共演。昨年2月14日に三重県南伊勢町で撮影開始し、同年3月15日に終了した。
劇中で八千代が登場するシーンは、稲垣さんが取引先の旅館に炭を売り込むシーン。車を降りて裏口から調理場を望むアングルで、時間にして数分間だが、同旅館の趣ある雰囲気が映画の世界観にぴったりマッチ。
実は同旅館の表看板はサイズが大きく画面に収まらないため、美術スタッフが、このシーンのために製作した。
撮影場所に選ばれた理由は、制作主任が松阪市内をロケハン中に、監督の求める条件に合う同旅館を偶然見つけたから。撮影は昨年2月27日に行われた。同旅館も「大変光栄です」と話す。
また、松菱1階の売り場も、池脇さんが買い物をするシーンで使われている。
2019年2月28日 AM 4:55