【2018年の国際収支】

2月8日、日本の財務省は12月の経常収支(速報)を公表した。この月の国際収支は4528億円の黒字ではある。国会中継で午前9時のNHKニュースはなかったが、2018年で最少の値だ。対前年比では▲43・1%である。貿易収支は2162億円だ。輸出額は7兆698億円、輸入額は6兆8537億円である。
一方、旅行収支は2038億円だ。受取は3953億円、支払が1915億円である。JNTOによると、12月のインバウンドは263万1800人で、アウトバウンドは162万9300人。この時点でのインバウンド累計は3119万1900人で、アウトバウンドは1788万9292人である(いずれも速報値)。
万年赤字の旅客輸送は、海上旅客の受取が1億円、支払が5億円で▲5億円。航空旅客は受取が300億円、支払が636億円で▲336億円だ(四捨五入の為に合計に合わない場合がある)。
また、海上貨物も▲519億円の赤字である。
今回は、昨年一年間(1月から12月)の経常収支(速報)も公表された。
2018年の国際収支は19兆932億円の黒字である。対前年比では▲13%だ。貿易収支は1兆1877億円である。対前年比は▲76%だ。輸出額は81兆2070億円、輸入額は80兆193億円である。会社ならば、損益分岐点ぎりぎりだ。一方、旅行収支は2兆3139億円である。免税土産を除いた宿泊と飲食等の受取は4兆5400億円だ。2月8日の国会で首相が言った「インバウンド効果4兆円超」とはこの事である。だが、アウトバウンドによる支払も2兆2261億円ある。JNTOによると、インバウンド累計は3119万1900人、日本人のアウトバウンドは1788万9292人(どちらも推計値)なので、割り算すると、インバウンド単価は14万5550円だけである。違法民泊や船泊は含まれない。
ちなみに、貿易収支の輸出には、免税土産も免税取引として加算されているが、その額はブラックボックスだ。
万年赤字の旅客輸送は、海上旅客の受取が9億円、支払が147億円で▲139億円。航空旅客は受取が3503億円、支払が8597億円で▲5093億円だ(四捨五入の為に合計が合わない場合がある)。
日本の航空会社には、お客さんを連れてくる能力が欠けているようである。
また、海上貨物も4月からは赤字に転じて▲2932億円だ。これは急増したLNG輸入の輸送によるもので、電力会社各社が東日本大震災後の需要増加を見越して投資した、米国のフリーポート社、コーブポイント社、キャメロン社の、そして豪州はイクシス社からの、日本への輸出が遂に始まったからである。
だが、日本の新聞は、貿易収支悪化の理由を「原油高」の一言で片づけている。
(O・H・M・S・S「大宇陀・東紀州・松阪圏サイトシーイング・サポート」代表)