2019年2月

うたからの会「サニーレインボー」は3月6日㈬13時半から、津新町駅近くのプラザ洞津・孔雀の間で第23回「うたからイン三重」を開く。
「うたから」は伴奏にカラオケを使用し、歌詞は正面のスクリーンに映しだされる。カラオケボックスと違い、歌のリーダーが進行して参加者全員で声を合わせて懐かしの昭和歌謡を歌うもの。気軽に歌えると好評で、毎回、初めて参加するという人も多い。
予定曲目は、春の童謡、北国の春、津軽の花、坂本冬美特集、おゆき、ふたり酒、浪花恋しぐれ、霧島昇特集、北上夜曲、高原列車は行く、美空ひばり特集、時の流れに身をまかせ、明日があるさ、結婚しようよ、白いブランコ、ブルーシャトウ、涙の連絡船、赤いランプの終列車、小林旭特集、くちなしの花。
会費は1人1500円。事前予約不要で受付開始は13時から。今回は全員テーブル席。
問い合わせは安部さん☎090・9899・8075へ。

「あの津木綿」の作品

「あの津木綿」の作品

白い生白い生地が「津綟子」の作品地が「津綟子」の作品

白い生白い生地が「津綟子」の作品地が「津綟子」の作品

三重県総合博物館MieMu(みえむ)2階交流展示室で3月8日㈮~10日㈰9時~17時(最終日は16時まで)、手織りグループ「しおり」=世古美佐子代表=が20周年記念作品展「郷土の技を学ぶ」を開く。
かつて津市安濃町で盛んに生産されていた織物「津綟子」や、同グループが約5年前に立ち上げたブランド「あの津木綿」の作品を展示する。あの津木綿は石水博物館所蔵の縞帳(縞織物の見本帳)をもとに、現代風にアレンジして、様々な色や、チェックなど多彩な柄でデザイン。昨夏、東京の呉服店でも展示された。
同グループは平成9年に開かれた旧久居市の公民館講座がルーツ。長年活動拠点としていた津市内の公共施設が利用できなくなったため移転先を必死で探し、昨年、同市一志町の旧大井幼稚園への引っ越しが実現。平日は毎日集まり、講師の星合孝香さんのもと技術を磨いている。
世古さんは作品展に向けて「津綟子を津市民に広めたい。またあの津木綿も40反以上出品するので、色んな織物を見て頂きたいです」と話した。
なお関連企画として会期中の3月9日13時半~15時、同館3階レクチャールームで「津綟子」をテーマに講演会が開かれる。講師は三重郷土会常任理事の浅生悦生さん。
問い合わせは世古さん☎津294・7250。

国道163号と国道1号の合流地点(大阪市城東区)

国道163号と国道1号の合流地点(大阪市城東区)

大阪メトロの新森古市駅

大阪メトロの新森古市駅

いよいよ大阪市。人口272万人。東京23区を除けば、横浜市に次ぐ人口を誇る西日本随一の都市。天下の台所とも呼ばれた商業都市で、文化面においても日本を牽引する存在であることは、今更語るべくもない。
出発した頃、遠くに霞んでいたビルの群れは今や私を見下ろしている。終点付近で暮らす我々のイメージする国道163号が愛らしい牧歌的な少女とすれば、この辺りの佇まいはコンクリートの森を強く生き抜く大人の女性といったところか。
国道は大阪市鶴見区の北をかすめ、旭区、城東区と続く。時刻は12時過ぎ。道路標識にはようやく目的地の梅田新道の文字。残り7㎞のようだ。高揚する精神に引っ張られてほとんど疲れは感じていない。
途中、大阪府豊中市と大阪市住之江区を結ぶ大阪内環状線(国道479号)との交差点付近に、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)今里筋線の新森古市駅。ゴールデンオレンジに塗られた自己主張の激しい入口はいかにも大阪。この色は路線図を見易くするためなどに設定するこの路線のラインカラー。大阪メトロの8路線のラインカラーは、各線の個性に合わせた意味合いが込められているそうだ。
国道163号の始点までしばらくあるが、この国道の単独区間はあとわずか。城東区の大阪メトロ京町線の関目高殿駅付近の関目5丁目交差点で国道163号は国道1号へと合流する。
私は鈴鹿市北部の1号沿いの地域で生まれ育ったので、最も馴染みの深い1号と愛すべき163号がここで合流することに一方ならぬ感動を覚えている。
指定された当初の国道163号は、大阪市と四日市市を結んでおり、大阪では未だに四日市線と呼ぶ人もいる。後に旧上野市以降の区間が切り離され、更に後に終点を津市に指定したという経緯があるのは以前もお話した通り。元々、旧上野市以降の区間は現在の国道25号旧道を経て、旧関町から1号に合流し、終点の四日市へ向かっていた。つまり私が幼い頃より見ていた1号は、かつての163号だったのだ。初恋の人が実は、見知った異性であるのはドラマの王道だが、まさにそれに当たる。私の163号に対する情愛は、幼き日より潜在的に育まれてきた思いが発露しただけに過ぎなかった。
始点から国道をたどると、ここは道が分かれる場所。逆に終点の津市からたどると、道が出合う場所。恋人たちの離別や逢瀬の場所と思うと、このなにげない都会の風景は私にとって最高にロマンチックなものに思える。(本紙報道部長・麻生純矢)

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