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様々な観光資源を持つ津市北部地域は「きたとぴあ」の愛称の下、「高田本山専修寺」 、「道の駅津かわげ」、「高野尾花街道 朝津味」、「三重県総合博物館」、「三重県立美術館」と「津市観光協会」が行政に頼らない独自の枠組み「きたとぴあ創造会議」で連携。20日から「花めぐりフォトコン&スタンプラリー」を開催するが、今後も地域の魅力を発信する様々な事業を展開していく。
津市北部は、県北からの玄関口で先日、津市~鈴鹿市間が開通し、利便性が向上した中勢バイパス、名古屋や関西からの集客が見込める名阪国道と伊勢自動車道からのアクセスも良好。様々な商業・文化施設や名所などの資源があることもあり、津市の新たな観光の軸となり得る存在。
そこで行政に頼らない主体的な取り組みで地域振興を図るために活動をしているのが「きたとぴあ創造会議」=藤谷知良会長=。御影堂と如来堂が建造物で県内初の国宝指定を受けた真宗高田派本山「専修寺」、三重県を代表する文化施設「三重県総合博物館」と「三重県立美術館」、津市の特産品が購入できる「道の駅津かわげ」、県下最大級の農産物直売所を備えた「朝津味」、情報発信力に長けた「津市観光協会」で構成。各施設の集客を合計すると年間約300万人以上で、施設間の周遊による経済波及効果を狙うことも目的に「津市北部地域誘客促進事業」をスタート。昨年、地域の愛称を一般募集し、「きたとぴあ」に決定した。
その一環として、3月20日~7月31日に「花めぐりフォトコン&スタンプラリー」を開催。きたとぴあ内の花の名所を撮影した写真を募集、同会議の参加施設でも花をテーマとした事業を展開しながらスタンプラリーで周遊を促す。紹介されている花の名所は桜…津偕楽公園=広明町=、北神山花街道=芸濃町北神山=、長徳寺=芸濃町雲林院=。シャクナゲ…レッドヒルヒーサーの森=高野尾町=、赤塚シャクナゲガーデン=高野尾町=。沙羅双樹…円光寺=河芸町上野=、ハス…専修寺=一身田町=など。写真を撮影し、津市観光協会のフォトコンテストページ応募フォームよりメールで応募。応募できる写真(営利目的不可)は未発表で投稿者オリジナル。応募後、津市観光協会、きたとぴあによる無償使用を承諾すること。
スタンプラリーの対象施設は専修寺、博物館、美術館、道の駅かわげ、朝津味。各施設で配布している台紙に全てのスタンプを捺し、必要事項を記入した上で各施設に設置した応募箱に投函。共に締め切りは7月31日。 景品は特賞…湯元榊原舘ペア宿泊券(フォトコンテスト)、猪の倉温泉ペア宿泊券(スタンプラリー)等、各施設の提供品を抽選でプレゼント。
津市は、東京オリンピックに出場するカナダのレスリングチームの合宿受け入れをきっかけに、カナダのホストタウン登録を受けるなど、海外から注目される機会も増える。同会議はリニア中央新幹線開通による恩恵など、来るべき将来も視野に入れた戦略で、地域の魅力を発信していく。
問い合わせは津市観光協会☎059・246・9020へ。
2019年3月14日 AM 5:00
9日、津市美杉町上多気の古民家と山林で恒例の「なぁなぁ美杉ライフ体験&移住相談」が催された。津市が、美杉での暮らしに興味がある人などを対象に行っているもの。
今年は、三重大学の学生でつくり三重県の活性化に取り組んでいる団体「三重創生ファンタジスタクラブ(通称・MSFC)」=部長・岡田まりさん(19・1年)=のメンバー16名が、古民家のかまどでの炊飯などの体験内容を企画した。
MSFCでは昨春から美杉の活性に取り組んでいる。これまで同町を7回ほど訪れ、北畠神社での観光や木材の切り出しなどを体験し、町の魅力に触れてきた。外部向けのイベント内容を企画するのは今回が初で、会場の古民家を使って美杉ならではの良さを伝えられるように工夫したそう。
当日は、美杉を度々訪れていて、町内で空き家を借り別荘とすることを検討している伊藤光彦さん(26、四日市市)らが参加。地元の林業家の指導による林業体験、薪割り、かまどでの火おこしが行われた。またかまどで炊いたご飯やジビエ鍋の昼食を皆で味わった。その後、市職員による移住相談も実施された。
伊藤さんは、「美杉に来るといつも思うのが、ウェルカムな雰囲気で落ち着くということ。田舎の良い所だと感じています」と話した。また岡田さんは「かまどでご飯を炊くのに手間がかかったので、今後はそれも体験として楽しめるよう、流しそうめんや川遊び体験などと合わせて企画したいです」。
2019年3月14日 AM 4:55
津市野田の田村三千夫さんは、古希の記念に、自宅に日本庭園を新たに造園した。
手掛けたのは、庭木の剪定などを業務としている「あのつ園芸」の水野龍藏さん。田村さんは水野さんに庭木の植え替えを依頼したことをきっかけに庭を大改造し、憧れだった日本庭園をつくることを決意。
一方、水野さんは旧津市農協職員時代に造園部門に携わっていたが、設計から手掛けるのは41年ぶりのこと。当時の資料や図面を読み返し、農協時代に造園の手ほどきを受けた庭師の故・辻千秋さん=津市納所=の「庭はお客様に満足してもらって、初めて買って頂ける」という教えを胸に、田村さんの思いを最大限汲み取りながら、庭の図面を書き上げた。
工事に取り掛かったのは昨年9月。愛知県稲沢市まで足を延ばして仕入れた四国の青石、銀閣寺型の手水鉢や古代雪見灯籠などの石材や花木は、立地の関係で、庭までトラックや重機が乗り入れられないため、隣家の理解と協力を得ながらクレーンで運び入れた。
庭と庭園を隔てる中門のまぐさには、梅の古木をあしらい、元から庭にあった紅葉や槙に加え、新たに八房五葉松、侘助、赤松、百日紅などの庭木を植え、田村さんこだわりの枯れ池を配した。庭を取り囲む塀も木と竹で作り替え、2月末に日本庭園は完成した。
田村さんは、念願の庭園の出来栄えに満足。水野さんも「良い石や木との出会いも、田村さんの思いの賜物。そして、満足してもらえるような庭に仕上げることができたのも辻さんの教えのおかげ」と感謝している。
2019年3月14日 AM 4:55