9日、津市美杉町上多気の古民家と山林で恒例の「なぁなぁ美杉ライフ体験&移住相談」が催された。津市が、美杉での暮らしに興味がある人などを対象に行っているもの。
今年は、三重大学の学生でつくり三重県の活性化に取り組んでいる団体「三重創生ファンタジスタクラブ(通称・MSFC)」=部長・岡田まりさん(19・1年)=のメンバー16名が、古民家のかまどでの炊飯などの体験内容を企画した。
MSFCでは昨春から美杉の活性に取り組んでいる。これまで同町を7回ほど訪れ、北畠神社での観光や木材の切り出しなどを体験し、町の魅力に触れてきた。外部向けのイベント内容を企画するのは今回が初で、会場の古民家を使って美杉ならではの良さを伝えられるように工夫したそう。
当日は、美杉を度々訪れていて、町内で空き家を借り別荘とすることを検討している伊藤光彦さん(26、四日市市)らが参加。地元の林業家の指導による林業体験、薪割り、かまどでの火おこしが行われた。またかまどで炊いたご飯やジビエ鍋の昼食を皆で味わった。その後、市職員による移住相談も実施された。
伊藤さんは、「美杉に来るといつも思うのが、ウェルカムな雰囲気で落ち着くということ。田舎の良い所だと感じています」と話した。また岡田さんは「かまどでご飯を炊くのに手間がかかったので、今後はそれも体験として楽しめるよう、流しそうめんや川遊び体験などと合わせて企画したいです」。