大川校長から各種の免許証や登録証を授与される卒業生(津都ホテルにて)

大川校長から各種の免許証や登録証を授与される卒業生(津都ホテルにて)

包丁儀式で鯉を捌く竹永陸志さん

包丁儀式で鯉を捌く竹永陸志さん

16日、津市大門の津都ホテル5階で、学校法人大川学園が運営する三重調理専門学校=津市大谷町、大川将寿校長=の第58期卒業式が行われ、調理1年コース14人、調理・製菓2年コース21人が巣立ちの日を迎えた。
大川校長は式辞の中で「みなさんは、資格取得というの一つの目標を達成した。これからプロとして成長してほしい。AI(人工知能)が注目される現代でも、調理の基本は手作り。人にしかできないことは何かを自分に問いながら目標に向かって進んで頂きたい」と卒業生たちを心から祝福。卒業証書と共に、調理師免許、製菓衛生師免許証をはじめ、ふぐ取扱者認定証、食育インストラクター認定登録証など8種を授与した。
また、成績最優秀の学生に贈られる三重県知事賞は中世古風香さん(20)が受賞。卒業生からは、感謝の気持ちの証として調理専門図書を学校へ寄贈した。
式終了後には、在学中に調理実習などで使った食材への感謝を込めて、古式に則った日本料理の技法を今に伝える庖丁儀式の奉納を執行。
古来より一度も途絶えることなく奥義を受け継いでいる四條流三重社中で、同校を2年前に卒業した竹永陸志さんらが包丁のみで鯉をさばく「三刀之鯉」と「宝之入船」を披露。金属の箸と庖丁を使って鯉に全く触れず見事に捌き切っていた。