2019年4月

ゴールデンウィークににぎわう「潮干狩り」。大人から子供まで誰もが楽しめるため、津市の御殿場海岸にも大勢の人が訪れる。しかし、捕って良い貝の大きさが決まっていたり、通販などで簡単に買える熊手の中には県が使用を禁じているものがあったり、資源保護のために禁止区域が設けられていたりと様々な規則が決められている。違反すれば摘発される可能性もあるので、出かける前に要チェック!

 

 

潮干狩りをする上で、最初に確認すべきなのはどこでできるかということだ。海には漁業者の生活を守るため、共同漁業権が設定されている。津市内や松阪市内の漁協では潮干狩りの対象となるアサリ、ハマグリ、バカガイには漁業権が設定されているので、侵害すると20万円以下の罰金が科せられる。
漁業権を気にせず、潮干狩りができるのは、漁業権が設定されていない御殿場海岸など。もう一つは、漁業権は設定されているが観光のために漁協と協議の上で開放している松阪市の松名瀬海岸など。伊勢湾ではアサリが不漁続きで、資源保護・回復に向けた取り組みも進んでいる。香良洲海岸は海の家の周辺を除いて現在潮干狩りが禁止されており、松阪漁協も松阪港周辺に保護区を設定し、管理している。
知人から聞いた〝穴場〟がこのような場所で漁業権侵害による密漁として摘発されることは十分あり得る。自治体や観光協会が周知している場所に行くのが賢明だろう。
そのほか、確認すべきものは、各都道府県が定めている漁業調整規則で違反すれば取締りの対象となる。例えば、三重県の同規則では「じょれん」と呼ばれる漁具を漁業者以外が使うことを禁じている。じょれんといえば、長い棒の先に、かごの付いた道具をイメージしがちだが、網がついた忍者熊手も大小問わず違反となる。通販サイトで道具を揃える人も増えているが、特に注意書きも無く販売しているので購入する際は要注意。また、資源保護のために捕って良い貝の大きさも定められており、アサリは殻長2㎝以下、ハマグリは殻長3㎝以下の個体を捕まえてはいけない。
これらに対しては、水産資源の減少が続く中、各漁協や海上保安庁も警戒を強めており、桑名市から津市までの海岸を管轄する四日市海上保安部によると、じょれん使用による三重県漁業調整規則の違反者は平成29年中は22人を摘発。平成30年は未発表だが、取締りの効果もあり減少したというものの、違反者は後を絶たない。じょれん使用で摘発された者は同時に体長制限違反や漁業権侵害している事も多い。一口に密漁といっても、転売目的の〝プロ〟だけでなく、ルールへの認識の甘さから一般人が罪を犯すケースも少なくない。
間近に迫ったゴールデンウィーク。楽しい思い出となるよう今一度、ルールを確認した上で出かけるようにしたい。

無投票で3選を果たした前葉市長(本紙編集部にて撮影)

無投票で3選を果たした前葉市長(本紙編集部にて撮影)

任期満了に伴う津市長選が14日に告示され、現職の前葉泰幸氏(57)の他に立候補の届け出が無かったため、無投票での当選が決まった。
前葉氏は自民、公明、立憲民主、国民民主の4政党を始め、多数の団体の推薦を集めるなど、まさに盤石の体制を築き上げたことが無投票に繋がったといえる。津市の市長選が2期連続で無投票になるのは初めて。
立候補者の締め切りを迎えた同日17時過ぎ、合併前の旧10市町村での遊説を終えた前葉氏は津市大門の津観音境内で、駆け付けた鈴木英敬三重県知事や地元選出の国会議員や支持者らと共に、当選を祝して万歳三唱した。 3期目の政策では、7つの放課後児童クラブの整備やこども園の整備による待機児童の解消など子供たちのための施策を第一に掲げた。
また、前葉氏は16日、津市東丸之内の本紙に当選の報告に訪れ「当選できたのは皆様のおかげ。これからも市政に全力で取り組んでいく」と力強く語った。

(一社)全国パーキンソン病友の会三重県支部=事務局・鈴鹿市=が、5月12日㈰13時半~16時半(開場12時半)、津市桜橋の三重県津庁舎6階大会議室で、第14回定期総会(13時半~14時10分)と医療講演会(14時15分~15時25分)を開く。
医療講演会は、同病の患者やその家族など一般も対象。「パーキンソン病に有効なアンチエイジング体操」を演題に、訪問介護リハビリステーション桜の理学療法士・寺島秀幸さんが語る。
さらに15時55分~16時半には、患者・患者家族と、行政関係者・友の会顧問の専門医との意見交換会も設ける。
参加費は、会員とその家族は無料だが非会員は1家族につき500円。
事前申し込み不要で当日直接会場へ。
病気・生活に役立つ資料も進呈する。
問い合わせは同支部長の森寺さん☎059・388・5008へ。

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