5月3日のイベントをPRする長野さん(後列左)ら

5月3日のイベントをPRする長野さん(後列左)ら

森の劇場プロジェクトは、2012年の劇場法の施行を受け14年に行われた、津市民文化祭特別研究事業での同ホール活用方法の検討・提言を契機に発足。現在、芸術・教育・地域活性化など様々な分野で活動する市民55名が登録している。
プロジェクトの重点の一つが、自然豊かな白山町ならではの「生活の中にある芸術」。例えば17年から市内の小学生を対象に始まった企画「森の劇場子ども里山そうぞう学校」では、地域住民の協力を得て、参加児童が自然学習や創作活動などを行い、地域の文化や生活芸術に触れた。
また、同校の児童や地域の大人が津市オリジナル舞台作品「コノ村『山神』伝」に出演し、舞台芸術も体験。
これらの事業は、SNSが広まり直接コミュニケーションをとる機会が激減した現代社会の中で、児童が他者と向き合い、自分を表現し、自己肯定感などの「生きる力」を身に着ける場となった。また、児童の保護者や協力した地元住民ら大人が、現代社会の問題を共有し改めて地域のことを考える契機にもなり、文化創造の担い手育成に繋がった。
同プロジェクトはこれらの成果を踏まえ、今年度から「地域抱擁型劇場」(地域のシンボル、住民の誇りとなる劇場)づくりを本格始動。
劇場は、芸術や、食、観光など様々な分野に有効活用されることで、市民の生活の豊かさ向上に貢献し得る。そこでプロジェクトでは、従来のような企画・参加の両方が一般市民対象のイベントに加え、様々な分野の専門家・経験者対象のイベントの定期開催を長期的視野で目指す。
また今後も活動を安定的に行っていくため、2020年度までに団体を市民グループからNPO法人へ移行する。
長野さんは「白山総文が、楽しんで喜びながら生きる力を育成・再生する『地域抱擁型劇場』になると、近鉄線沿いにあるので、ゆくゆくは京都・大阪・名古屋から都会で疲れた人達を呼べて、その人達を癒し喜ばれる場所になると思う。多くの市民がそのことを実感するようになれば理想に近づいていくので、プロジェクトをやり続けます」と抱負を話す。
「五月の風コンサート」は5月3日(金・祝)10時~15時、白山総合文化センターの中庭・ギャラリー(雨天時は多目的室かロビー)で開催。
◆うまいっ!コーナー(10時頃~)……▼節知=季節の素材を活かした甘さ控えめの大人のお菓子▼百姓池田家=農薬・化学肥料不使用の農作物とこだわり玄米五平餅▼田中精肉店=お肉博士ドクターErikoの調理パン。◆手仕事コーナー(10時半~。材料費各5百円)……▼手芸=ホット&クールアイマスク作り▼美杉の割り箸で絵手紙を描いてみよう。◆青空コーナー(参加費千円)……▼13時~青空ほぐしヨーガ▼13時半~、みんなでほうけるコンサート=出演・南風舞と仲間たち。◆オプション=榊原温泉ツアー。
問い合わせは長野さん☎090・8733・0999へ。

昨年の会場と、そばを走る名松線の列車

昨年の会場と、そばを走る名松線の列車

28日㈰10時~15時、津市美杉町八知の美杉木材市場で、恒例の「美杉トラック市 イベント『ビンテージ商用車大集合!』」が開かれる。   雨天決行(荒天中止)。主催=津市商工会美杉支部。協力=三光レッカー、哥磨会(うたまろかい)、名松線を元気にする会。
会場は、JR名松線伊勢八知駅から徒歩3分。コンビニの隣。来場者向け駐車場あり。
このイベントは、地域の賑わいを取り戻すことや、地産地消を進めることが目的。
今回は、全国各地から65台以上のビンテージ商用車が集まるほか、美杉の物産販売も行われる。
津市商工会美杉支部女性部長の中田かほるさんは「皆さんが楽しみにしてくれていて、『今度も行くよ』などと声かけをしてくれる人もいます。今回も、一人でも多くの人に来て楽しんでもらえたら」と話している。
問い合わせは津市商工会美杉支部☎059・272・0080へ。

他県への「連携患者搬送」などが多かった慌ただしい時期も過ぎ、春の訪れと共に病院や施設等から自宅へ一時外出の依頼も多くなった。看護師同乗で道中緊張を要する「搬送業務」に比べ、車内も少し和やかなムードになる。
今日の利用者は病院から自宅へ、いつも利用していただく一時外出の高齢の方だが、顔の表情や仕草が四季折々、乗車する度に明るくなってきた。
老梅の何とも言えない気高い香りを嗅ぐことから一年が始まり、春を実感させる紅白の梅、沿道に咲き誇る桜やチューリップ、盛んに囀ずる小鳥の声や緩やかな風…順調に訪れる自然の変化を感じてもらって、外出の度に喜ぶ笑顔が見られるのは嬉しいもの。
花を見て匂いを嗅ぎ、風に触れるという五感が、利用者さんの生き甲斐にも繋がっているのかもしれない。
「こんどは、どんな表情を見せてくれるのだろうか」、乗車してもらうのが楽しみになった。
当日、運転席から、
「花は、いいね。可愛いね」
と声をかけると、車椅子から手を振って応えてくれる。時には喜びの涙も流してくれる。
「そうやね、楽しいわ」 ということを、体で応えているのだろう。同乗する家族も「え?普段、病院では見られない笑顔だわ」と、驚いている。花の色、風や音、全ての変化を単に美しい、きれい…に止まることなく、ゆっくり〝声〟として聞いているのだろう。
ドイツ語に「ラングザム」という言葉がある。「ゆっくり」という意味だが、自分は運転の時もこの言葉をブツブツ言いながら走らせている。
ゆっくり運転することは安全運転と同時に、人にも「ゆっくり」を与えているに違いない。車椅子や介助を要する人も、ゆっくりが一番良い。これを民間救急、福祉タクシーの仕事を通じて実感できることは、とても有難い。
花いっぱいの時期、県内の見所も各地にある。ゆっくり外出のお手伝いができればと思う。ゴールデンウィークは、色んな景色を楽しみましょう。(民間救急 はあと福祉タクシー)

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