森本さん詩作詩家の森本アキラさんがこのほど、ミツマタを題材に、新しい元号の令和を織り込んだ詩「和紙の花」を詠んだ。
森本さんは「ミツマタと言う呼び名は、昔は三河地方や伊豆地方の方言で、三河地方では(じゅずぶさ)、伊勢地方では(みつえだ)、中国、四国地方では(みつまたやなぎ)や(むすびき)と呼ばれ、高知では(やなぎ)や(りんちょう)など、産地によって色々な呼び方で呼ばれていたようです。
ミツマタの繊維は柔軟で、細くて光沢があり、紙の表面が滑らかで、上品かつ繊細な感じが特徴です。ミツマタは遠く中国から伝わったもので、元は同じものだったのですが、気候風土の違いにより、長年かけて変化したようです。
日本のミツマタと中国のミツマタの違いは、まず見た目として、日本のミツマタは葉も幹も細めですが、中国のミツマタは葉が大きく、手触りはごわごわしているそうです。
美杉町の新名所として、ミツマタの森があります。見頃は過ぎましたが、そんな森の風情を、令和の元号を加えて詩に詠んでみました」と話している。