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森の劇場プロジェクトは、2012年の劇場法の施行を受け14年に行われた、津市民文化祭特別研究事業での同ホール活用方法の検討・提言を契機に発足。現在、芸術・教育・地域活性化など様々な分野で活動する市民55名が登録している。
プロジェクトの重点の一つが、自然豊かな白山町ならではの「生活の中にある芸術」。例えば17年から市内の小学生を対象に始まった企画「森の劇場子ども里山そうぞう学校」では、地域住民の協力を得て、参加児童が自然学習や創作活動などを行い、地域の文化や生活芸術に触れた。
また、同校の児童や地域の大人が津市オリジナル舞台作品「コノ村『山神』伝」に出演し、舞台芸術も体験。
これらの事業は、SNSが広まり直接コミュニケーションをとる機会が激減した現代社会の中で、児童が他者と向き合い、自分を表現し、自己肯定感などの「生きる力」を身に着ける場となった。また、児童の保護者や協力した地元住民ら大人が、現代社会の問題を共有し改めて地域のことを考える契機にもなり、文化創造の担い手育成に繋がった。
同プロジェクトはこれらの成果を踏まえ、今年度から「地域抱擁型劇場」(地域のシンボル、住民の誇りとなる劇場)づくりを本格始動。
劇場は、芸術や、食、観光など様々な分野に有効活用されることで、市民の生活の豊かさ向上に貢献し得る。そこでプロジェクトでは、従来のような企画・参加の両方が一般市民対象のイベントに加え、様々な分野の専門家・経験者対象のイベントの定期開催を長期的視野で目指す。
また今後も活動を安定的に行っていくため、2020年度までに団体を市民グループからNPO法人へ移行する。
長野さんは「白山総文が、楽しんで喜びながら生きる力を育成・再生する『地域抱擁型劇場』になると、近鉄線沿いにあるので、ゆくゆくは京都・大阪・名古屋から都会で疲れた人達を呼べて、その人達を癒し喜ばれる場所になると思う。多くの市民がそのことを実感するようになれば理想に近づいていくので、プロジェクトをやり続けます」と抱負を話す。
「五月の風コンサート」は5月3日(金・祝)10時~15時、白山総合文化センターの中庭・ギャラリー(雨天時は多目的室かロビー)で開催。
◆うまいっ!コーナー(10時頃~)……▼節知=季節の素材を活かした甘さ控えめの大人のお菓子▼百姓池田家=農薬・化学肥料不使用の農作物とこだわり玄米五平餅▼田中精肉店=お肉博士ドクターErikoの調理パン。◆手仕事コーナー(10時半~。材料費各5百円)……▼手芸=ホット&クールアイマスク作り▼美杉の割り箸で絵手紙を描いてみよう。◆青空コーナー(参加費千円)……▼13時~青空ほぐしヨーガ▼13時半~、みんなでほうけるコンサート=出演・南風舞と仲間たち。◆オプション=榊原温泉ツアー。
問い合わせは長野さん☎090・8733・0999へ。
2019年4月18日 AM 5:00