僧侶として日々精進を目指す土井さん

僧侶として日々精進を目指す土井さん

津市白山町垣内で公園墓地の運営・販売を行っている「青山メモリアルパーク㈱」(青山МP)代表取締役社長の土井義琇さん(58)は、同霊園の経営を地元の寺から引継ぎ将来にわたり継続するため、昨年4月~6月に2ケ月間、天台宗総本山の比叡山延暦寺で厳しい修行をして僧侶の資格「権律師」を取得。現在実務経験を積んでいて、約3年後に霊園の経営主体となる宗教法人を新設し、霊園の礼拝堂を寺院につくり変えることを目指している。
土井さんは大阪出身で昭和63年、家業の不動産会社に入社。平成11年、同社が霊園運営を行うにあたり設立した青山MPの代表に就任した。
そして平成24年頃、檀家減少に悩む地元の寺から同霊園の経営を引き継いでほしいと相談され、応える方法を模索。墓地の経営主体になれるのは自治体・宗教法人・公益法人などに限られるため、土井さんは公益財団法人の認可を得ようと尽力したが、叶わなかった。
そこで延暦寺の高僧などに相談し、出家を決意。松阪市の朝田寺の住職に師僧になってもらい、得度し、比叡山に籠った。修行の厳しさに一時は精神的に限界を感じたが、そのとき師僧から届いた手紙に励まされ、持ち直したそう。「今思えば、修行中は自分のことだけを考えられる究極に贅沢な時間でした」。
現在、同霊園の法要を自ら執り行い、参列者に仏教や墓を身近に感じてもらうため、お経の内容を丁寧に説明している。「お墓は、家族が集い絆を強める場所。この霊園を『第二のふるさと』にしていただきたいです」。