2019年6月

和小物の力作が並ぶ「七夕展・初夏のしつらい展」

和小物の力作が並ぶ「七夕展・初夏のしつらい展」

津市久居中町134─35の和紅茶(国産の紅茶)をメインとする紅茶の店「茶寮 多喜」=店主・増田多喜子さん=では、併設のギャラリーで7月31日㈬まで、古布などで作った和小物の「七夕展・初夏のしつらい展」を開催中。
長崎県佐世保市近郊でギャラリーを運営する森園美智子さんの協力で、季節ごとに行っている作品展の一環。
七夕や夏の風物にちなんだ古布のちりめん細工の笹飾りや人形、押絵のタペストリーなどが展示販売されている。
同店では、「ネパールで美味しい紅茶を購入してきました。日本では味わえない6種類のお茶を提供しています。庭の緑も日一日と深みを増してきました。友人、知人と紅茶を味わいながら、ゆったりと楽しいひとときをお過ごしいただければと思います」としている。
営業時間は10時~16時、水・木曜定休。駐車場は店向かいのNO.1、2と店舗の奥。
問い合わせは☎059・256・3135。

アミーゴ鼻笛合奏団の演奏

アミーゴ鼻笛合奏団の演奏

パク・ジュニョンさん(右)のステージで盛り上がる出演者ら

パク・ジュニョンさん(右)のステージで盛り上がる出演者ら

三重県日韓親善協会が主催する「日韓交流文化まつり」が6月15日、津リージョンプラザお城ホールで開かれた。共催=在日本大韓民国民団三重県本部、後援=三重県、津市、三重県経営者協会、津商議所、駐名古屋大韓民国総領事館、津市国際交流協会。
日本と韓国との市民レベルの交流を進めている同協会は、例年、講演会を行っているが、今回初めての試みとして歌と踊りを通じた文化まつりを開いた。
日本からは和太鼓演奏の「美里龍神太鼓」、鼻笛演奏の「アミーゴ鼻笛合奏団」、愛知県春日井市の「韓国舞踊サークル」、そして日本人トロット歌手の「Mariko」さんがステージでそれぞれの演舞・演奏・歌を披露し、会場を盛り上げた。
また、多くの日本人ファンを持ち、山本譲二さんがプロデュースしたパク・ジュニョン(朴俊映)さんもゲスト出演し、代表曲の「愛・ケセラセラ」「河口湖」などの持ち歌を歌い上げ、ファンからの熱い応援を受けながらステージに華を添えた。

講演する門田氏

講演する門田氏

13日、津市羽所町のホテルグリーンパーク津で「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」=小林長久会長=の令和元年度総会と記念講演会が行われた。
講演では作家・ジャーナリストの門田隆将氏が「福島第一原発事故は私たちに何を問いかけたのか~『本義』を見失わなかった男たち~」と題して語った。
門田氏は高知県生まれ。1983年中央大学法学部政治学科卒。「毅然と生きた日本人像」をテーマに、幅広い分野で著作を発表。そのうち、東日本大震災発生時の福島第一原発事故について吉田昌郎元所長や多数の作業員に取材し書いたノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』が、「Fukushima50(フクシマフィフティ)」というタイトルで映画化される。2020年全国公開。佐藤浩市、渡辺謙が出演する。
当日は冒頭、「私は原発推進でも反原発でもありません。なぜかというと両方が言っていることが一理あるからです。両方に一理ある問題って、世の中に沢山あります。そういうときに、どちらかにくみしますと言う必要がない」と話した。
そして、同原発事故発生時、現場に残り事故と戦い続けた作業員の写真をスクリーンに映し、多くが地元の小高工業高校出身であることを説明。「地元の男たちが、ふるさとを守るための戦いを展開したんです」と話し、戦いの様子を詳細に語った。
同高出身で同原発5号機の管理職員が、高卒後に10年間勤務し恩義がある「1号機」のベント作業を志願し続け、行くか?と聞かれたとき、命の危険がある作業にも関わらず「ありがとうございます」と返事をした。
この作業は2人一組で行うもの。管理職員が志願する姿を、高校時代からの後輩である職員がずっと見ていて、もし先輩が突入するなら自分が一緒に行くしかないと思っていた。管理職員はありがとうございますと言った後に後輩のほうを振り向き名前を呼び、後輩が「はい」と答え、2人は続いて「行くぞ」「はい」という短いやりとりをした。後輩は3人の娘の顔を思い浮かべ、「パパ行くからね」と心の中で一人ひとりに告げ、作業に向かったという。

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