2019年9月

津市大谷町の学校法人大川学園三重調理専門学校で10月4日㈮11時~12時(受付10時30分~)、「三重調理専門学校×三重すし街道 10月4日いわしの日特別企画 食文化講座」が開催される。
協賛=みえの米ブランド化推進会議。
一般公開。参加無料(ただし事前申し込みが必要)。
テーマは、「いわし街道と祭りずし」。
郷土民俗に造詣の深い大川学園理事長・大川吉崇氏が講演。中世にあった、安濃津の鰯を都へ運ぶ「鰯街道」を資料に基づいて解説する。
また、いわしを使った秋の祭りずしについてのパネルディスカッションが行われる。出演は、大川理事長、すし街道相談役・松田春喜氏、津市農林水産部部長・小畑種稔氏。
同校の学生が作るいわしずしの試食を予定している。持ち帰り不可。
※材料の仕入れの都合によっては実施できないことがある。
定員80名。
申し込み・問い合わせは、学校法人大川学園の岩本さんへ☎津226・3131、またはFAX津226・3135、メールchori@ohkawa-gakuen.ac.jpへ。「食文化講座申し込み」であること、氏名、住所、電話番号を伝える。
定員になり次第締め切り。なお当日は駐車場がないため、公共交通機関の利用を。

10月25日~27日、津市久居本町の油正ホールでトールペイント教室・アトリエベルエポックの作品展が開催される。
木製品に絵の具を塗るトールペイント。テーマは「ノームガーデンパーティー」。地の妖精といわれるノーム30体が、楽しいパーティーをしている中、花や木や風景の作品180点を展示。生徒それぞれが工夫を凝らしてつくったノームが作品展の雰囲気を彩る。9人の生徒が1年かけてつくりあげた作品もある。大人も子供楽しめる体験コーナー(参加費500円)や、生徒が制作した作品販売コーナーもあり。
問い合わせは☎080・1600・1426へ。

本番の様子

本番の様子

生田さん(美里龍神太鼓練習場で)

生田さん(美里龍神太鼓練習場で)

今年も間近に迫った津まつりでお馴染みの津市の創作和太鼓チーム「津・高虎太鼓」に所属する生田隆明さん(42)は8月17日、福井県越前町で行われた大規模な和太鼓イベント「О・TA・I・KO響2019」で行われた五尺大太鼓「明神」一本打ちコンテストに出場。全国から集った名うての奏者たちとしのぎをけずり実質的な全国3位となる実行委員長賞に輝いた。
7歳の時から同チームで腕を磨いてきた生田さん。自らが全国の強豪たちと競う中で、得たことをメンバーに伝えながらチーム全体のレベルアップに繋げたいという思いで、ソロ奏者としても全国各地のコンテストに出場。日本最大級の大太鼓を使用するこのコンテストでは、初開催の04年に1位の福井県知事賞を獲得し、〝日本一〟にも輝いている。
現在は、チームの事務局長という立場で後輩たちが演奏活動に専念できるようサポートをしている生田さん。大太鼓は叩いた時の反動も大きく、ばちを正確にコントロールする演奏技術と共に、全身を使った肉体的な表現力も問われるため、年齢的な観点からも、個人としては今回のコンテストを最後にしようと強い決意を持って臨んだ。
テーマ自由のコンテストで生田さんが演奏したのは、ありのままの自分を表現すると共に、周囲の人たちへの感謝も込めた自身のオリジナル曲「吾唯足知」。近隣で最も大きい大太鼓を所有している美里龍神太鼓の好意で練習場を提供してもらい、仕事を終えた後の夜から、一心不乱にばちを振るい大会に備えた。
映像審査を通過し、無事に迎えた当日、会場に集った本選出場者の顔ぶれを見ると、勢いのある20代や30代の若手プロ奏者が中心で、生田さんは最高齢に近かった。1位になった15年前とは違う立場での挑戦であることを改めて感じた。
本番では、大勢の聴衆の前で、直径約1・5mもの大太鼓に自身の全てをぶつけ演奏を終えた生田さん。実力を出し切った感覚はあったが本選出場者のレベルの高さから自分が入賞したとは思っておらず、3位に選ばれたときは誰よりも驚いたという。
個人奏者としての区切りを満足のいく結果でつけられた生田さんは「今後は若手がチームの外の世界に挑戦する橋渡しもしながら次世代に繋げていく」と改めて語る。
また、自分の子供たちもチームに入り、今までと違う楽しみを見出しながら、地元・津と藤堂高虎公の名を冠するチームを未来に受け継ぐために全力を尽くしていく。

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