受賞を喜ぶ西井さん

受賞を喜ぶ西井さん

三重県立稲葉特別支援学校=津市稲葉町=の主幹教諭・西井孝明さんが、「校内資源を活用した小集団で行う自立活動の授業改善~身近な人との関わりを通して育むキャリア発達~」の研究で、第8回全国教育実践活動コンテスト奨励賞を受賞した。
同コンテストは、鳴門教育大学が、学校教育における優れた教育実践活動への支援事業として実施。今年度は11件の応募があり、西井さんを含め4名が入賞。今月2日表彰式が行われた。
西井さんは津市生まれ、兵庫教育大学大学院学校教育研究科障害児教育専攻修了。稲葉特別支援学校には平成17年から勤務。特別支援部で4年間、「特別支援教育コーディネーター」を務め、チーム学校で児童生徒の自立を支援する実践研究で昨年、辰野千壽教育賞奨励賞を受賞した。
今回受賞した研究は、自立活動教諭免許状を所持している西井さんが、29年度、同校中学部2年生12名を対象に行った「自立活動」の授業の改善に、校内の人的・物的資源を活用して取り組んだもの。
授業内容は当初、集中力などを高めるためのボルトナット組み立てなどだったが、西井さんは生徒たちが面白さや達成感を感じにくいのではと感じ、改善に着手。
集団行動として校内を歩行するにあたり、廊下に右側通行などのルールを標示。歩いて標示を見つけるという目的を設定し、生徒のモチベーションを高めた。また生徒が、日頃関わる機会のない担任以外の同校職員達の仕事を見学し、一緒に記念写真を撮影してもらい、印刷された記念写真を職員に「ありがとう」と言って渡すというコミュニケーションも経験。
技能面を伸ばすだけでなく、生徒にとって重要な意味や価値を付加したこれらの活動で、生徒の主体性が引き出された。
西井さんは職員達の協力に感謝し「前回の、コーディネータとして地域を巻き込んでの取り組みでの受賞も嬉しかったが、今回、教員の本分である授業で評価を頂いたことはこの上ない喜びです」。