天気が良いと洗濯が楽しい。秋の空気は洗濯物をパリッと乾かす。洗濯といっても、全自動洗濯機に洗濯物を放り込んでスイッチを押すだけだから、洗うのは仕事と言えない。干すのとたたむのが洗濯である。
そう書いてから、放り込むだけでもないと思った。汚れのひどいものをちょいちょいと手洗いしたり、染み抜きのために漂白剤に浸したり。少しは考える必要もある。
子育ての時代からずっと、私は柔軟仕上げ剤を使わなかった。花の香りもふっくら柔らかもなし。我が家の子供たちはバリバリのタオルで育った。香りが良いから柔らかくなるからと余計なものを足して、アレルギーの原因となる可能性を高めたくなかった。洗濯は汚れを取り去るだけで十分だと思っていた。
でも、この頃の洗剤売り場を見ると、香りや抗菌機能付きの洗濯用商品が何種類も並んでいる。洗濯は汚れを落とすだけではないのが世の風潮らしい。
実は私も、この夏から柔軟仕上げ剤と酸素系漂白剤を常用するようになった。長雨と酷暑に、室内干し臭や汗臭、加齢臭が気になったからだ。
そしてこんなに涼しくなったのに、まだ私は臭い対策を止めていない。臭いへの恐れが、私の長年の習慣を変えさせた。洗剤売り場がにぎやかなのは、私みたいな臭い恐怖症の人が増えてきているからだと思う。
(舞)