潮音寺住職の村上英俊さん

潮音寺住職の村上英俊さん

「真宗高田派 乙部山 潮音寺」=津市中河原=住職・村上英俊さん(49)=に、今年4月、同寺境内に開園した永代供養の樹木葬霊園「結びの丘」についてインタビュー。
──潮音寺は、ヨガなど多彩なイベントを開催し地域に開かれていますが、結びの丘も開放的な
明るい雰囲気ですね。
村上 寺は本来、人と人の出会いの場。また「生」と、世間で忌み嫌われがちな「死」についても自然に話せる場です。私は、「孤独」が社会問題となる中、当寺や結びの丘を人のご縁を繋ぐ場所にしたいんです。
また結びの丘は、公園に散歩に来るような気持ちで訪れてもらいたいと思い、天然芝を敷きハナミズキの木を植えました。墓石は、宮城県の石神彫刻工房が岡崎産の白御影石を使い手彫りする「お結びさん」という優しい表情の地蔵で、故人を供養する方々の心を癒しています。
血縁関係のある家族が入る従来の墓の様式は、江戸時代にできたもの。現代では少子高齢化などの影響で承継に悩む人が多いため、永代供養の需要は高い。
──利用者と交流された感想はいかがですか。
村上 生前契約をしたことで安心し「これで長生きできる」とおっしゃられたり、すごく生き生きとされたりする。そういう姿を見ると、本当に良かったなと思います。
──自身の死後にしっかり備えることで、前向きに生きられるようになられたんですね。今後の抱負を聞かせて下さい。
村上 結びの丘を、訪れる人が、終活の専門家とも繋がる場所にしたい。また、介護施設と連携していきたいです。
──ありがとうございました。

 問い合わせは☎059・228・9090へ。
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