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この唄は明治20年頃、菊寿太夫の60歳後半の作品と思われます。小唄の舞台である向島は、梅若塚で有名な木母寺、その左の水神社、この辺が向島の中心になります。
水神の森には江戸時代から料亭が並び、その中でも「八百松」と、「植半」が有名でした。三代将軍家光の時代に植木師と御狩場の番人を本業としていた植木屋半右衛門は副業として腰掛茶屋を営んでいました。
植半の娘が四代目女将になった時、七代目団十郎や杜若と深く結んで植半の名を江戸中に普及させました。
吉原、山谷、柳橋から粋な芸妓が猪牙舟に送られて、向島に遠出するのはこの頃からで、右は木母寺、左は水神の森につらなる木立の奥の小座敷も灯の下に隅田の水音を聞きつつ、水郷情緒を味わうようになりました。この情緒は明治になっても続き、向島は遠出の場所として知る人ぞ知る所になっています。
小唄「初雪」は明治20年頃に作られ、向島情緒を遠虚なく描写しております。
人力車がまだ調法されていた時代、向島の水神で男女が、しめし合わせて落ち合った所、折から外は季節外れの初雪、大雪になって人力車も通えなくなり、もっけの幸いと置炬燵に入り互いに酒のやりとりをしながら、酒の機嫌でその頃流行の小唄を爪弾きで唄います。
「誠くらべの胸と胸」は二人の心意気を感じます。
三味線や小唄に興味のある方、お聴きになりたい方はお気軽にご連絡下さい。又中日文化センターで講師も務めております。稽古場は「料亭ヤマニ」になっております。☎059・228・3590。
2019年12月12日 AM 4:55
津なぎさまちウインターイルミネーションが1月31日まで、津なぎさまち旅客ターミナルで開かれている。12月21日㈯~27日㈮は「クリスマス手作り体験」も行われる。
▼21日…クリスマスツリーキャンドル▼22日…カップケーキストラップ▼23日…貝殻レジンホルダー▼24日…木のブーツのフォトスタンド▼25日…スノードームレジンストラップ▼26日…イルミネーションボトル▼27日…消しゴムキーホルダー。各16時~19時まで開催。各日15時から整理券配布。無くなり次第締め切り。津市交通政策課☎津229・3180。
2019年12月12日 AM 4:55
津市安東町の古民家コミュニティー「ゆずり葉」で、26日㈭までの10時~16時(最終日は15時まで)、
紀平星子さん(津市高茶屋小森町)が、「つまみ細工」約100点や絵画数点を展示中。作品の一部は販売されている。月・金曜定休。
つまみ細工は日本の伝統工芸で、ちりめんなどの小さな布をつまんで糊付けするという作業を繰り返し、花や鳥などの形をつくるもの。紀平さんは呉服店でつまみ細工を施したかんざしを見かけて綺麗と思ったのを機に、約9年前から独学。現在は市内で教室を開いている。「作っているうちにアイデアが膨らんでくるし、完成させることが楽しみなんです」。
今回出品したのは、一越ちりめんや綿、正絹の生地を使い、つまんでボンドで接着するという地道な作業を重ねて制作した、くす玉や小物を入れる箱。また、クリスマスツリーや、羽子板など季節にちなんだ力作もある。
「展示の見どころは、日本伝統の工芸品の美しさです」と紀平さん。
なお展示期間中、毎日午後には随時、つまみ細工体験を行っている。内容は、蝶の髪留め(料金200円)と、雪の結晶をイメージしたブローチ(料金300円)。
問い合わせは紀平さん☎090・3459・0104へ。
2019年12月12日 AM 4:55