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2020年1月
この一年、一度も着物を着なかった。和ダンス二本分の着物があるのに、出番はめったにない。自分の着物と親の着物の、すべてがタンスの肥やしとなっている。紬や小紋の美しい布に見える手仕事のすばらしさ。それぞれ選び抜いて買ったはずのものを、もったいない話だ。
毎年防虫剤を入れながら、誰も着ない着物を何とかしたいと思っていたが、流行りの着物リメイクにも踏み切れなかった。まだ着られるものを切り刻むことに抵抗がある。
そこで、端切れでスカートの試作をしてみた。男物大島紬に女物紬を継ぎ合わせて、ウエストゴムのスカートを作成。渋い色合いのスカートは味のある一着となって、和柄でも普通に着られそうだと思った。
でも、端切れで作ったのでは、着物は一着も減っていない。断捨離のつもりが一着増えた。
思い切って母の着物を一着解いた。ついでに義父の黒紋付も解いて、これを組み合わせることにした。着物の柄をそのまま使ったスカートは、コーディネートが難しそう。黒ベースならトップスと合わせやすくなると考えた。二着からスカート一着となり、一応断捨離は成功である。
次の課題はこのスカートを着ることだ。絹のスカートだから家庭着にはできない。友人とのランチなど、ちょっとしたお出かけに使えるだろうか。頑張って着ようと思う。
(舞)
2020年1月23日 AM 4:55
毎年2月3日に津観音で行われる『鬼押さえ節分会』の土産として親しまれているのが、津市の平治煎餅本店の「福引せんべい」。
この煎餅は厄除けとしても親しまれており、昔は中勢地区の和菓子店で広く作られていた。生地の中心に干支、その周囲に「節分」「福引」「厄除」の焼印を押し、熟練の職人たちが手仕事で三角錐状に折り曲げ、中心の空洞に「えびす」や「大黒」などの縁起物を入れていく。通常の仕事の合間の限られた時間を使って一つひとつ仕上げていくので大量生産できない。
節分会は毎年、津観音境内の特設ステージで、厄男が鬼役を真剣で斬りつける江戸時代の儀式をモチーフにした寸劇と福豆まきなどが行われている。例年、福を求める人で賑わう津の風物詩。
種類は大6000円(完全予約制で予定数に達し次第売切れ)、中1500円、小800円、ミニ777円。全て税込み。大門本店・江戸橋店で販売中。問い合わせは大門本店☎津225・3212。江戸橋店☎津226・9968。
2020年1月23日 AM 4:55
発達障害のリアルを当事者・専門家らが語る対談連載。発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違うために幼いうちから現れる様々な症状。出生率は数十人に一人と言われる。発達障害を持つ子の支援に繋がる「発達検査」「自閉症疑似体験」について心理士の米田奈緒子さん、当事者の母・堀井真由美さんが語る(敬称略)。
米田 私たちFACEは、三重県内の公的機関で発達検査を行っています。この検査の知名度が上がったこともあり、受検希望者や、1度受けて1年半後に変化を検証するため再度受ける人も増えてきました。
私がとても嬉しかった事例なんですが、低学年のとき落ち着きがなく親も大変だった子が、高学年で検査を受けて中学での支援に繋げ、先日3回目の検査をしたら落ち着きのなさがほとんど見られなくなり、高校受験に向かっていたんです。学校と家庭が連携し、早期の診立てと支援が適切に行われると子供はこんなに変われるんだなと実感し、これは頑張らないとと改めて思いました。
発達障害を持つ子の支援策に悩んでいた教師や保護者が、「発達検査によって光が見えました」とおっしゃられることもあります。例え厳しい検査結果であっても、きちんと受け止めてもらえれば、適切な支援を始めるきっかけになり得ます。
堀井 こんぺいとうからも、FACEさんに、中学生や高校生になってから周囲
になじめないけれど精神科を受診するのはハードルがとても高いと感じている子を、何人か紹介しましたよね。
こんぺいとうでは、自閉症の人の見え方や聞こえ方を疑似体験してもらうキャラバンを行っています。「こういう見え方、聞こえ方の人もいる」という知識が頭の片隅にあるのとないのとでは、実際出会ったときの接し方が違ってくる。「こういう行動をしているのは、こういう風に見えているからかも」と思ってくれると、親としても、子供と一緒に街に出るのが楽になります。
米田 コンピューター技術が進む中で「認知」という言葉が注目され、もしかしたら一人ひとり全然違うものを見て・聞いているのではという考えがやっと一般的になってきましたよね。例えば「赤色」も、自分が思う赤と他の人が思う赤は、違う色かもしれない。その傾向がすごく強い子には、ただそこに居ることがすごくしんどい。本人にその状況にある程度慣れてもらいしんどさを緩和することと、周りが理解することの両方が必要です。 (次回に続く)
2020年1月23日 AM 4:55