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12日、津センターパレス地下研修室で、消費税の周知活動など税務行政に協力する団体・津間税会=津市南丸之内。川喜田久会長=の研修講演会が行われ、同会会員ら約50名が参加した。
同研修会では毎年、会員の税務知識の習得を目的に税務署職員と、各方面で活躍するスペシャリストの2講師を招き、様々な事を学んでいる。
今回は㈱おやつカンパニー会長で㈱おやつタウン代表取締役の松田好旦氏。演題は「永続的成長のための『脱創業家』の事業承継~おやつカンパニーの創業家はなぜ、三代目に事業承継しなかったのか~」。
松田氏は、昭和23年に創業した同社(当時の松田食品㈱)の二代目。同53年に専務に就任後は、〝家業から企業へ〟を掲げ、ガラス張りの経営や能力主義の人事制度の導入、さらに主力のベビースターラーメンのパッケージ変更や、味のバリエーション化、社名変更などのCIの統一でブランド強化を図るなどで売上を昭和53年時の30億円から平成10年には60億円にまで倍増させ、以降も順調に事業規模を拡大。日本においては競争相手がいない独占的地位を確立させた。
さらに、平成18年からの海外進出を加速させるために、米投資会社のカーライル・グループから資本を受け入れることで合意。
松田氏は、「目標を達成するには同族にこだわらなくていい」との見解を示し、創業家がいなくても持続的に成長できる経営体制を構築することの重要性を説いた。
2020年2月28日 AM 11:43