2020年2月

ひと月に一度は回っているすしを食べに行く。好きなものを好きなだけ食べられるのが回転ずしの魅力だ。平日の回転ずし店には営業マンらしき一人客や高齢者が多い。
席につくとタッチパネルで注文をする。お勧めや期間限定やお気に入りを、次々とタップしていく。そして後は待つだけ。皿が近づいたら知らせてくれる便利なシステムだ。
さて、今日もそうして、待っていたが、届いたのはイカの皿だけ。残りは待っても届かない。ブリやタイはどうした。海まで取りに行っているのか。
注文履歴を見てみると注文したすべての皿に済マークがついていた。つまり、皿はレーンの上を流れた。それが私の前まで来ないのは、途中で誰かに取られたということ。注文した皿には席によって色分けがあるというシステムを分からない人がいるのだろうか。
きっと外国人だと思う。海外でレストランに入ると料理の名前も注文の仕方もわからない。もしかしたら高齢者かとも思う。初めての人にはレーンのすしが、誰かの注文した皿か自由に取ってよい皿かの区別が難しいかもしれない。それとも、注文するのが面倒で「ええやないか。誰のでも」と考える人がいたりして。
世の中にはいろんな人がいる。腹を立てるほどのことでもないので、再度注文してしっかり食べてきた。(舞)

4月12日㈰9時~、津市芸濃町河内の錫杖湖水荘をスタート地点に恒例の「龍王桜マラソン&ウォーキング大会」の参加者募集中。主催=同大会実行委員会。共催=津市。雨天決行。
大会スケジュールは受付8時~8時50分、開会式9時~9時20分、スタート9時半(予定)、閉会11時50分。
マラソン▼龍王桜コース(10㎞)…対象は中学生以上男女で80分以内で完走できる人。部門番号は①中学生以上男②中学生以上女。参加料2000円。▼杖立コース(3㎞)…対象は小学生3年生以上の男女。部門番号は③中学生以上男④中学生以上女⑤小学3年生以上男⑥小学3年生以上女。参加料1500円。
ウォーキング▼龍王桜コース(約10㎞)…部門番号は⑦小学3年生以上男女。参加料500円▼錫杖湖コース(5㎞)…部門番号は⑧小学生以上。参加料500円。参加料に全て傷害保険料込み。
締め切りは2月21日。 申し込み方法はネットからの場合「スポーツエントリー」の龍王桜マラソンより、電話は0570・039・846(平日10時~17時半)。公共施設などに備え付けられているイベントの告知チラシ付属の払込み取扱票でゆうちょ銀行か郵便局で振り込み、または払込み取扱票に記入して大会事務局の芸濃総合支所地域振興課での直接申し込み。
大会の詳細などの問い合わせは☎059・266・2510へ。

津観光ガイドネットの西田久光会長(70)が、江戸中期に始まった農民による土の神の民俗祭祀「社日信仰」の県内における現状をまとめた著書『三重の社日信仰の今』の出版記念講演を先月、一志町で行った。主催は一志町歴史語り部の会。県内では消滅しかけているこの民俗信仰を3年半もかけて調査した結果や、世代間ギャップが広がる現代に民俗信仰が地域コミュニティに果たす重要な役割などを語った。

 

講演する西田会長

講演する西田会長

社日信仰 西田会長は2015年に美杉町八知でガイドネットが行った調査の際、仲山神社境内で、農耕に関わる5柱の神名を刻んだ石柱「五神名社日碑」を発見。後に、この碑が民間学者・大江匡弼が、古代中国で行われた社日信仰を日本風に簡易化し天明元年に出版した『神仙霊章春秋社日醮儀』に基づく碑であること。全国で数千基確認されているが最初期の天明期碑は仲山神社碑を含めわずか8例で7番目に古いことが判明した。
西田会長はこれを機に、ガイドネットの吉村武司副会長と共に県内の神社など約800ケ所を昨年3月まで3年半かけて調査。これまでに五神名社日碑系34、簡易型の社日碑系22、その他4の計60を確認。地域的には、中南勢や伊賀に偏在していた。
講演では調査結果について詳細に語ったあと、調査を振り返り、社日信仰の重要性について「明治政府はこの様な民俗信仰は無駄だと邪魔者扱いしたが、決してそうではない。この辺りでも山の神の祭りが残っている所があるが、そういう地域のコミュニティは民俗信仰を通じてコミュニケーションをとることができている。我々の若い頃は『十年一昔』と言ったが今は『一年一昔』と言えるほど時代の移り変わりが早く、世代間ギャップが益々拡大している。その中で地域住民が世代を越え連帯感を持つためのコミュニケーションツールとして継承していけるものは、もう地域のお祭りくらいしかない。地元の名もない神社のお祭りに参加することは非常に需要で、そういう祭りの衰退はそのままコミュニティの衰退に繋がる」と語った。
続いて、多くの神社で社殿や参道を包むようにあり神社の目印にもなっている「鎮守の杜」は、形成に200年はかかると説明。「調査中、大変困った地域が、伊勢湾台風で壊滅的な被害を受けた木曽岬町、伊勢長島の東部。同台風から約60年になるが杜が再形成されていない神社が多いため、見つけづらかった。神社の杜は、形成されたらいかに保全していくかが重要とひしひしと感じた。博物学者の南方熊楠は明治政府の神社合祀令に猛反対し、論文で『神社がなくなるということは、鎮守の杜がなくなるということ。杜がなくなると周囲の生態系が崩れる。神社がなくなるとその地域の人々が精神的支柱をなくし、人々の心や田畑も荒廃する』と大論陣を張ったが、当時とは異なる状況で神社が再建されても簡単には鎮守の杜が再生できないのを見ると、今更ながら熊楠の言葉がしみ込んでくる」とした。
最後に社日信仰で祀られる「土」について「身の回りにごく当たり前にあるものだが、実は貴重な資源。岩が風雨や日光に当たり風化したりして土に変わるが、研究者によると、厚さ1㎝の土が岩から生み出されるのに100年もかかる」と締めくくり、観客から、膨大な年月と労力を費やし希少な調査を行った二人に熱い拍手が送られた。
「三重の社日信仰の今」はB5版167頁。頒価2000円。津観光ガイドネット事務局(アスト津2階、津市観光協会内)、本紙で取扱い。
問い合わせは西田会長☎090・3933・6061へ。

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