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昨年、ケニアで主に白内障の手術のボランティアを行った東海眼科=津市羽所町=理事長の中井義秀さん(71)が先月、現地の医師2人・看護師1名の研修を受け入れた。
3名は2月21日~29日に来日し、同院と三重大学病院で研修。26日には中井さんと3名が前葉泰幸市長を表敬訪問した。
中井さんは名張市出身、日本医科大学卒。三重大学病院勤務後、1986年に東海眼科を開院。最新の眼科医療や、救急患者の24時間受け入れなどで、地域に貢献している。
昨年3月には、アメリカの慈善団体「ライトハウス」がケニアのモンバサ島で経営する「ライトハウス眼科病院」で、250人の診察と70人の手術をボランティアで行った。
発展途上国での医療活動は大学卒業以来の念願。2年前に長男に院長を譲り時間ができたことや、アメリカの眼科学会に行った際、同団体に誘われたことがきっかけで実現した。そして今回、同眼科病院から院長のフレデリックさんらの研修を受け入れ、「すごく熱心で優秀な方ばかりで、一生懸命取り組んでもらいました」と話した。
表敬訪問では、現地の医療技術や保険制度が未発達であることなどが原因で病気になっても受診する人が少なく、昨年医療ボラを行った際も症状が悪化している患者ばかりだったことなどを語った。また、現地の医師らは、中井さんの医療技術や、職員をまとめるスキルも絶賛し、研修で学んだことを病院運営に生かしたいとした。
中井さんは今年11月に再度、ケニアで手術のボランティアを行う予定。
2020年3月12日 AM 4:55