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大手企業の下請けに頼ることなく、独自商品を開発し続けることで中小企業の新たな活路を見出してきた津市庄田町の㈱北村製作所=北村清司社長=がこのほど刈払機用地ズリ安定板(草刈り機の刈刃に付ける安定板)『ジズライザー』=特許取得済=シリーズの新モデル「RAKU・AIR125MA」を新開発し発売した。
ジズライザーは、草刈り機の先端にある刈刃の押さえとして装着するもの。刈刃と共に高速で回転することで発生するジャイロ効果(姿勢を安定しようとする現象)により、安定した操作性を実現。女性や高齢者でも使いやすく、作業性抜群の〝地ズリ刈り〟で草刈りの疲労を軽減するとの好評を得て大ヒット。以来、様々な派生商品を「ジズライザーシリーズ」として開発し、市場のニーズに応えてきた。
「RAKU・AIR125MA」は金属製の刈刃の代わりに、ナイロンコードを使用。鞭のようにコードが回転することで草を刈っていく。金属刈刃に比べて安全で、軽量なため作業者の肉体的な負担も少ないのが特徴。
従来、カシメ付きのコードを1本、1本、ジズライザー本体に差し込んで使用していたが、今回の新製品はコードが巻いてあるロングコード仕様のカートリッジを本体にセットするだけで簡単装着を可能にした。
従来のカシメ付きナイロンコードと比べ80%も寿命が長く、長時間での使用が可能。コードの長さ調節ができるので、使いたいシーンに合わせて自分好みにカスタマイズできるなど使い勝手が大幅に向上した。税込3250円。カートリッジは税込460円でホームセンター等で発売中。
北村社長は「社会に求められる製品を開発するという使命感を感じながら、今年で創業50年・命知20年を迎えた。今後も10年先、50年先を見据えて製品を開発していきたい」と話す。
問い合わせは同社☎津256・5511へ。
2020年3月12日 AM 4:55