遊具の前で津LCメンバーで記念撮影

遊具の前で津LCメンバーで記念撮影

遊具の前で津LCメンバーで記念撮影

遊具の前で津LCメンバーで記念撮影

今年度、結成60周年を迎えた津ライオンズクラブ(以下、LC。杉田真一会長。会員100名)が4月4日、津市あのつ台の市営の公園・中勢グリーンパークに幼児用滑り台1基を寄贈した。
津LCは、毎年、環境清掃活動、薬物乱用防止教室をはじめ、盲導犬育成資金のためのチャリティイベントや、子供参加のスポーツイベントなど様々な奉仕活動に取り組んでいる。創立50周年には、中勢グリーンパークに128本の桜の植樹をして以来、時計台の設置、55周年時は遊具(ブランコ)の寄贈、清掃活動など10年間にわたり取り組んできた。
今回の遊具の寄贈は60周年記念事業の一つ。昨年11月10日に同公園で開かれ、1万8千人を集客した大規模イベント「ザ・カーニバル」で出店業者と市民から募ったチャリティ金約50万に同LCの寄付金約170万円を合わせた約220万円を使って設置した。
寄贈式当日は、朝からLCメンバーが公園をきれいに清掃した後、杉田会長から前葉津市長に目録が手渡された。
杉田会長は「感染が拡大する新型コロナウィルスの一刻も早い収束を願うと共に、多くの市民が集まり、笑顔が絶えない公園に育っていければ」と挨拶。 前葉市長は「この公園は年間12万6千人が利用する。今まで取り組んで頂いたの奉仕活動と共に深く感謝申し上げる」と謝辞を述べた。

津市のテイクアウトできる飲食店を紹介するサイト「テイクアウ津!」

津市のテイクアウトできる飲食店を紹介するサイト「テイクアウ津!」

津市のテイクアウトできる飲食店を紹介するサイト「テイクアウ津!」が12日にオープンした。
津市を愛する市民有志が、「新型コロナウィルスの影響に苦しむ津のまちに少しでも貢献したい」と個人運営しているもの。17日時点で、「プレーゴⅡ(ドゥーエ)」「はらぺこおにぎり」「ソレイユカフェ」など約20店が掲載されている。
運営者は、過去にホームページ作成・更新の経験がある。今回、市内の多くの飲食店が新型コロナによる来客の減少に悩み、対策として各店舗ごとにテイクアウトメニューをSNSなどでPRしている状況を見て、複数の店舗の情報を集約して紹介するサイトの必要性を感じ、自費で作成した。
「自分たちも新型コロナによって厳しい状況にありますが、自分たちだけではなく、津のまち全体の活力が戻ることが重要なので、できることをやっていこうと思いこのサイトを作りました。サイトを見て、『こんなお店もテイクアウトをやっているんだ』『普段行っていたお店がテイクアウトを提供している』などと新たに知ってもらえれば」。
店があるエリアや、料理のジャンルで検索することができる。客が掲載店舗でテイクアウトを注文する際、サイトの仲介はない。
また、店舗の掲載料は無料。情報の正確さを期すため、掲載依頼は原則店舗オーナーからのみ受け付ける(店の客からの依頼は不可)。このサイトは新型コロナの影響が落ち着いた頃に閉じられる予定。
▼掲載申し込み方法=サイトに記載の必要事項や画像をメールで送る。
▼サイトのアドレス=https://takeout-tsu.info
▼掲載依頼・問い合わせ先=support@takeout-tsu.info

言語聴覚士の新谷さんが   発達障害の子の支援語る

 

発達障害のリアルを当事者・専門家らが語る対談連載。発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違うために幼いうちから現れる様々な症状。出生率は数十人に一人。最終回は当連載のコーディネーターで、言語聴覚士として発達障害を持つ子供の支援を行う新谷麻衣さんが語った。(敬称略。聞き手は本紙記者・小林真里子)

 

 

新谷麻衣 さん

新谷麻衣 さん

──当連載を振り返っていかがですか?
連載企画を暖かく実現して下さったことに何よりも感謝しています。発達障害という言葉は広まってきましたし、社会で皆がまぜこぜになり暮らしているものの、「実際どんなふうなのか」は専門書や単発的な報道では伝わりきらないんです。
私は学生時代から「アスペ・エルデの会」に所属し多くの当事者や関係者とお会いしてきました。訓練室などの改まった場ではなく、雑談している時に面談で語られなかった生活の背景がふと語られたりして、聞き手として点と点が繋がることがとても多いんです。また「ライトイットアップブルーみえ」で展示する、当事者などから社会へ向けた「目は合わないけど聞いてます」のようなメッセージが、どんな専門書よりも理解に役立つと実感しています。
このような、支援に必要な金言を生む「雑談という宝物」や皆さんの思いを、沢山の人に届けられる連載ができたことは画期的だと思います。
──発達障害の子の支援の中で、特に印象深い場面を教えてください。
やはり本人や親御さんが、「他者との違いを受け入れる」瞬間ですね。特別支援級の利用を打診された時のご両親の表情や、ふと「僕が皆と違う部屋で勉強しているのは僕がダメだから?」と聞いた子、「発達障害と診断をつけたら何かこの子が変わるんですか!?」と興奮が抑えられなくなったお母さんもみえました。曖昧な言葉でその場凌ぎの対応をしてしまうと実態と本人の気持ちとの間にねじれが生まれ、拗れてしまう恐れがあります。かと言って、身も蓋もない言葉で現状を直視させるのは危険です。
特に保護者は、子供の将来を思って転ばぬ先の杖を用意したいと、即効性のある解決法を求めて相談される方も多いです。その焦りや不安を受け止めながら、日々のエピソードを聞き、そこからお子さんの成長をしっかりキャッチして伝える。「自分の子と他の子との違い」に気づき始めたり、子供が就学前などで気づきを促したい方には「発達障害」という言葉は使わないようにします。
発達障害と診断されたらその途端、その先の人生の方向性が定まってしまうと思われがちですが、実際の日々はもっと細かいステップで色々なことに向き合いながら過ぎていきますし、当事者の状態は千差万別で、日によって(時には分単位で)変わるので何も一括りにできないんですね。
私も親として同じ経験をしましたが、長年専門としている分野にも関わらず動揺しました。連日夜通しの夜泣きや公共の場でのパニック、きょうだいへの申し訳ない気持ちや自分の親世代との思いの食い違いで苦しい経験もしました。それでも、毎日が地獄のように暗いわけではなく、しんどい中でもちょっとした子供の姿が愛おしかったり面白かったりしましたし、今でもトライ&エラーを繰り返しています。子供の姿と自分の姿、周囲の姿を多角的に見ることで「陰が陽になる」というか、柔軟性が鍵になるんです。  (次号に続く)

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