検索キーワード
高田高校の「仏青インターアクト部」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休校になった3月より部員36名が自宅学習の合間を活用し、手作りの布マスクと栞を作成。品薄でマスクの入手に困る人たちに配ったり、保育園、幼稚園、児童養護施設などへ寄贈している。思うように学校生活が送れず、自身の生活も制限される中でも、他者に手を差し伸べられる部員たちの温かい心は感動を呼んでいる。
ボランティア活動を行っている同部。校内では仏教行事の準備や林間学校の手伝い、校外では青少年赤十字連盟や津市教育委員会などが主催する活動への参加、災害などへの支援募金、老人ホームへの慰問、一身田寺内町の清掃活動やJR一身田駅の花の植え替えなどを積極的に実施。昨年は高齢者施設で働く講師を招き、認知症サポーター養成講座の研修を受け、高齢者福祉への関心も高めた。
同校も新型コロナウイルスの感染拡大の影響で5月末まで臨時休校中。部員たちも自宅で過ごす日々が続く中、ニュースでマスクが不足し、手に入れられずに困っている人たちがいることを知り、自分たちで何かできることはないかと、身の回りの布を活用し、手作りでマスクを制作。3年生で部長の庄司衣吹さんは、布マスクづくりが人気となり、品薄になっているゴムひもなどの材料の調達も行い、顧問の藤田正知教諭を通じて、部員に届けながら全員で約300枚縫い上げた。手芸が苦手な部員は、栞を作成した。
心を込めてつくったマスクと栞は、和奏カフェ=津市南新町=で希望者に配布。高田保育園、高田幼稚園、児童養護施設にも子供用マスクなどを寄贈した。
通学できずに、自宅で制限された生活を送る中でも、誰かのために何かがしたいという部員たちの温かい思いのこもったマスクや栞を受け取った人たちは感動。庄司さんは「笑顔と感謝の気持ちを頂けるだけで嬉しい」と喜んでいる。
2020年5月28日 AM 10:27