コロナについて視覚的に伝えるための絵と文字

コロナについて視覚的に伝えるための絵と文字

数十人に一人いると言われる「発達障害」(自閉症、学習障害、ADHDなど)。「抽象的な事柄を理解するのが苦手」などの特性があり、コロナによる生活環境の変化で困っている当事者が多い。津市などで自閉症啓発活動を行う「ライト・イット・アップ・ブルー みえ実行委員会」が集めた、地域の当事者や家族らの声を紹介する。
◆目に見えないコロナに不安を感じ、「どんな形?」「どこまで来とる?」と聞く。
◆息子は認知もかなり低い最重度さんなので、コロナの説明は視覚的に伝えるか、態度で示すしかなかったです。台風の時のように窓の外を見せたりして納得してもらうことは不可能でしたので、絵と文字で視覚的に伝えました。
◆本人のこだわりと生活リズムをあやふやにしないように、ステイホームのスケジュールをしっかり立てて沢山の家事などをしてもらいました。スケジュールにこだわりがあるため、違うパターンを色々考えておくことも彼らにとって大切だと改めて痛感しています。
◆ヘルパー目線のケース。日常生活のルーティーンを確立されていた利用者が、毎日行っていたイオンにコロナの影響で行けなくなり、理由を説明しても意味が伝わらず数ヶ月、不安定な状態が続きました。密にならない外出など試行錯誤し、ある時、「今、風邪が流行っているからイオンに行くと風邪が感染るよ!」と言うと理解してくれたのか、やっと穏やかな日常に戻りました。自閉症の方に「伝えること」の難しさを改めて痛感しました。
◆外遊びが減った。外出自粛中、外遊びは注意を受けることもあり控えていたら、近所の子と遊べなくなりました。ちょっとしたことで喧嘩になるので遊びたくない!と拒否しています。 同実行委員長で言語聴覚士の新谷麻衣さんの話
イマジネーション(想像力)が過剰だったり極端に不足していることが多いため、この「見えないし何だかわからない避けるべきもの」と暮らしていくには「どうイメージを築くか」「いかにこれまでとは異なる行動を身につけるか」が大きな課題だと考えています。
今回の感染拡大により、レジ前のソーシャルディスタンスを保つための並ぶ位置のマークのように、人の行動をコントロールするための「一目瞭然」な整備が増えました。これは発達さん(発達障害がある人)にはとても親切な仕組みだなぁと感心するとともに、発達さんが日頃、「分かりにくい」と困っていることを分かりやすくして解決することは、全ての人にとって行動調整しやすいデザインを整えることでもあると気づきました。